研究課題/領域番号 |
20K19047
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉田 詩織 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60823391)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 遠隔看護システム / がん疼痛緩和 / セルフマネジメント / 在宅看護 / ICT / 外来進行がん患者 / 遠隔看護 / がん疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会による地域包括ケアシステム推進により在宅療養する進行及び終末期がん患者が増加する。安心した在宅療養を継続する新たな地域ケアシステム構築が喫緊の課題である。課題には、患者が入力した日々の症状を可視化することで、患者自身が悪化を早期発見し、異常時には医療者から支援される遠隔看護システムの活用が見込める。 本研究の目的は、在宅進行及び終末期がん患者を対象に、在宅課題に沿った信頼性及び妥当性のある「がん疼痛緩和を目的とした遠隔看護システム」を開発し、無作為化比較試験により、がん疼痛の程度・セルフマネジメント能力・QOL・疼痛とオピオイドに対する懸念・経済評価を評価指標とし、有効性を検討する。
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研究実績の概要 |
外来通院している進行がん患者は約 60%が疼痛を自覚し、そのうちの約 20%は中程度から高度の疼痛を経験している。近年がん患者が療養する場は、超高齢化社 会の到来及び社会保障費の増大による社会システム変化により在宅療養が推進されている。そのため、入院中や外来で教育を受けた患者は、その後のセルフマネジメントを自分自身で実施せざる得ない状況であり、耐え切れないほどの苦痛を伴ってから医療者に連絡する患者が存在する。安心した在宅療養を継続する新たな地域ケアシステム構築が喫緊の課題である。 課題には、患者が入力した日々の症状を可視化することで、患者自身が悪化を早期発見し、異常時には医療者から支援される遠隔看護システムの活用が見込める。本研究の目的は、在宅進行及び終末期がん患者を対象に、在宅課題に沿った信頼性及び妥当性のある「がん疼痛緩和を目的とした遠隔看護システム」を開発し、無作為化比較試験により、がん疼痛の程度・セルフマネジメント能力・QOL・疼痛とオピオイドに対する懸念・経済評価を評価指標とし、有効性を検討することである。 研究は、【Step1: 在宅版がん疼痛緩和 遠隔看護システムの開発】を行い、【Step2:インターフェイス評価】によりシステムの利便性を評価し、【Step3:無作為 化比較試験及びインタビュー調査によるミックスドメソッド】を実施する。 2020~2021年度は、Step1を実施し、Step2について所属機関の倫理審査を受けた。 2022年度はStep2を実施し、医療者及び患者による評価を受けた。その評価を受けたものを改修し、Step3について所属機関の倫理審査にて承認を受けた。2023年度はStep3を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は2020年度及び2021年度はStep1として在宅版がん疼痛遠隔看護システムの開発を行い、Step2としてシステムインターフェイス評価、更にStep3として無 作為化比較試験及びインタビュー調査を計画していた。 2021年度はStep2にてインターフェイス評価を計画し、2022年3月に所属施設の倫理委員会の承認を得て実施した。2023年度はStep3を実施している。しかしながら、2020年度のシステム構築段階において研究者が病休・産休・育休を取得し、1年程度研究が遅れており、さらに2023年度も産休・育休を取得し、研究を一時中断しており「やや遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は育休から復帰しており、研究可能な状況である。さらに、対象施設の拡大を目指し、施設交渉を行なっている。計画通りに遂行していく。
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