研究課題/領域番号 |
20K19049
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
川上 明希 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (00734021)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 妊娠 / 出産 / 妊娠・出産 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,IBD患者およびそのパートナーのニーズをふまえた妊娠・出産に関する情報提供リストを作成する.次に,妊娠・出産を希望するIBD患者を対象として,情報提供支援が不安,妊娠希望および妊娠期間中の再燃率に与える影響を比較試験にて評価する. これまで,妊娠・出産に関する情報提供は遺伝や治療に関することが主であった.また,患者は様々な不安を抱いていることや誤った知識を持ち続けていることで,voluntary childlessness(意図的な無子)につながっていることが報告されており,患者のニーズをふまえた情報提供がこれらの是正や妊娠中の疾患コントロールに寄与できるのではないかと考える.
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研究実績の概要 |
女性炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease, IBD)患者とそのパートナーを対象とした妊娠・出産に関わる経験と支援ニーズについてオンラインインタビューを実施した。 方法:適格基準は以下の選択基準いずれも満たす18-45歳の「女性IBD患者のみ」または「女性IBD患者とそのパートナー」合計20名程度とした:1) IBDの診断を受け、治療のために定期的に通院中、2) 現在妊娠していないが妊娠希望、または、妊娠中、または、出産後2年以内、のいずれかに該当。パートナーは、女性IBD患者が上記基準を満たしていて参加意向のある者とした。 インタビュー内容は、IBDの治療経過、環境、妊娠前、妊娠中、出産・産後の経験、医療者からの情報提供や話し合いの内容、情報や支援ニーズとした。 結果:対象は女性IBD患者14名、パートナー5名であった。インタビュー時点妊娠していない者は9名、産後の者は5名であった。医療者から得た情報提供内容やその詳細は様々であった。妊娠前の患者はインターネット等で自ら情報収集しているものの、自分のケースと合致しているかわからず不安を抱いていた。また、妊娠する前に再燃してしまうことへの焦りを感じていた。産後では、皆喜びを感じている一方IBD症状と子育ての両立に試行錯誤していることが明らかになった。パートナーの多くは、自身は患者の症状を完全に理解することはできないものの、積極的に情報収集や支援をしていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オンラインで効率的にインタビューをすることができ、2024年度はこの結果を活かし、次の計画に進めることができると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー結果をもとに、量的な調査に進める。また、IBD専門家にインタビュー結果を提示し、フィードバックを得る。
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