研究課題/領域番号 |
20K19057
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
竹口 将志 富山県立大学, 看護学部, 助教 (40846169)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 周術期看護 / 手術室看護師 / 術前外来 / 周手術期看護 / 手術看護 / 術前看護実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、手術室看護師の術前看護実践に関する支援ツールを開発し、導入することで手術室看護師の業務負担の変化を明らかにすることである。具体的には、①手術室看護師による術前外来を導入・未導入の施設で術前看護実践の内容と施設状況を比較する。②課題の明確化から術前外来の未導入施設に対する支援ツールを開発する。③手術室看護師による術前外来の未導入施設に対して従来の術前看護実践方法と、開発した支援ツールでの介入による業務負担の比較を行い、支援ツールの有用性について評価する。これにより、手術室看護師による患者情報収集時間の短縮や術前看護の標準化、多職種との連携手段の確立などにつながることが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は、手術室看護師の術前看護実践に関する支援ツールを開発し、導入することで手術室看護師の業務負担の変化を明らかにすることを目的としている。2021年度は手術室看護師が実践する入院前の術前外来において、実態を明らかにすることを目的として北陸地区における術前外来に関するアンケート調査を実施している。アンケート調査結果の分析から本年度は、手術室看護師が実践する術前外来の現状と課題及び期待に関する質的研究として、インタビュー調査を実施した。この研究を通して手術室看護師が実践する具体的な術前看護の実態を明らかにすることを目的とした。Covid-19が鎮静化していることもあり当初、データを10例収集する目標であったが、再度Covid-19の蔓延に伴う影響から1例の収集に留まっている。Covid-19の感染状況を鑑み、再度研究協力施設に研究協力を依頼している状況である。さらには新たな研究協力施設とのネットワーク構築や拡大も視野に入れ、研究遂行していく。 一方、術前看護実践支援ツール開発の一環として、手術看護の教材開発を先行して行った。この教材は手術室への患者入室から退室までにおける全体の流れの中で手術室看護師の役割に特化した教材内容となっている。対象は新人看護師や看護学生として作成しているが、手術室看護師が実践する術前看護に応用可能な支援ツールである。この支援ツールに追加して、術前外来における手術室看護師の視点も加える必要があるため、インタビュー調査によるデータ収集・分析を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度に予定していた研究協力施設でのデータ収集について、Covid-19感染拡大の影響により、研究協力が得られにくい状況であった。そのため、データ収集が2023年度へ遅延しており、計画より1年遅れて進んでいる。一方、データ収集が難しい現状の中、支援ツールの開発を優先させたため、進捗状況として「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に収集したデータとこれまでの文献検討をもとに「手術室看護師が実践する術前外来の現状と課題及び期待」を明らかにするためデータ収集・分析を行っていく。その分析結果と2022年度開発した支援ツールを統合し、研究協力施設の手術室看護師とともに臨床導入(プレテスト)可能な術前看護実践支援ツールの開発を目指していく。
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