研究課題/領域番号 |
20K19063
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
神家 ひとみ 高知県立大学, 看護学部, 助教 (80849787)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 集中治療後症候群 / 臨床判断 / ICU / PICS / 人工呼吸器装着患者 / 人工呼吸器 / 看護 / ガイドライン / ケア / ケアガイドライン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、医療技術の進歩に伴いICUで治療を行う多くの重症患者が救命されるようになった。その一方で、ICUを退室した患者のQOLの低下が問題となっている。このように、集中治療を受けた患者のQOL低下の一因として集中治療後症候群が考えられており、ICU看護師は患者が集中治療を受ける時点から退院後のQOLを見据えたケアを行うことが求められている。そのため、本研究ではICUにおける人工呼吸器装着患者の集中治療後症候群の予防に向けたエキスパートナースによる臨床判断の内容と、それに基づくケアの内容を明らかにし、ケアガイドラインを開発することで、ICU看護師のケアの質の向上に役立てる。
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研究実績の概要 |
データ収集した内容をもとに、ICUにおける人工呼吸器装着患者のPICS予防に向けた看護師の臨床判断について分析を継続している。R4年度は、分析結果をもとに、ICUにおける人工呼吸器装着患者のPICS予防に向けた看護師の臨床判断の特徴について考察し、4つの特徴を見出し、第42回日本看護科学学会学術集会にてポスター発表を行った。その発表内容をさらに洗練化し、R5年度は、日本クリティカルケア看護学会誌への論文投稿を目標とし、「臨床判断」、「集中治療後症候群」、「ABCDEFGHバンドルの活用状況」「ICUにおける患者の機能評価」「ICUから一般病棟へのケアの継続、連携」に関する文献検討を行った。現在は、所属大学のクリティカルケア看護学領域の研究者の指導のもと、研究結果としてカテゴリー名の修正に加え、5つのケースごとに再分析している。また、考察では、PICS予防に向けた臨床判断の特徴について、他者に伝わるような表現に洗練化をしている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、ICUにおける人工呼吸器装着患者のPICS予防に向けた看護師の臨床判断の内容について分析を行い、その結果をもとに急性・重症患者看護専門看護師にグループ面接を行う予定であったが、現段階では実施できていない。その理由として、コロナウイルス感染拡大に伴い、臨床現場は多忙を極めており、特に集中治療領域においてはコロナ重症患者をケアしているため、時間の確保が難しい状況が続いていた。 また、日本クリティカルケア看護学会誌に論文投稿を予定しているが、現時点ではクリティカルケア看護学領域の研究者に指導をいただき洗練化を図っている段階である。自身の体調不良もあり、計画通りにすすめることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後の方針として、現在論文としてまとめている「ICUにおける人工呼吸器装着患者のPICS予防介入のための看護師の臨床判断」を、7月上旬までに日本クリティカルケア看護学会誌に投稿できるように、クリティカルケア看護学領域の研究者に指導をいただきながら洗練化をしていく。その中で、5つのケースごとに分析し、PICS予防に向けた臨床判断の特徴について表現をすることで、他者に伝わるように工夫をしていく。
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