研究課題/領域番号 |
20K19064
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
大城 真理子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30776860)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳がん / 離島 / 受診遅延 / 看護援助 / 乳がん患者 / 特徴 |
研究開始時の研究の概要 |
乳房の異常に気づいてから医療機関を受診するまでに3ケ月以上の時間を要した受診遅延は、乳がんの5年生存率に影響する。離島に居住する者は、海を超えた距離的・経済的・心理的負担により、受診遅延が生じやすい状況にある。しかし、離島のがん患者の受診行動の実態は明確でなく、支援の困難な状況が課題となっている。よって、本研究では、離島に居住する乳がん患者を対象に、受診遅延の行動特性とその関連要因を明らかにし、離島に特徴的な看護援助につなげることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、離島に居住する乳がん患者を対象に、受診遅延の行動特性とその関連要素を明らかにし、離島に特徴的な看護援助につなげることである。受診遅延に関連する要素として、【乳がん検診未受診】、【乳がんだと確信できない症状】、【島に専門的な医療資源がない】、【家族に相談する】が抽出された。これらの要素を踏まえて、2ヶ所の離島で関係機関と離島に居住する乳がん患者の受診遅延を予防するための看護援助の方略について検討した。結果、医療資源の乏しい離島において、受診遅延を予防するためには、<乳がんに関する最新情報の提供>と<専門家に相談できる場の提供>を行う支援が重要であることが導き出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
離島に居住する乳がん患者の受診遅延の行動とその関連要素、看護援助が明確になることで、医療資源の乏しい離島においても、受診が遅延することなく、適切に受診を促すことにつながるものと考える。また、受診遅延者が受診に際して抱える問題は、治療開始後も引き続き存在することから、予防の視点のみならず、離島に居住する乳がん患者の治療継続をサポートする上でも活用できる。国内外の先行研究を概観しても、離島における受診行動に関する研究蓄積は乏しいことから、本研究を基盤にさらなる発展が期待される。
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