研究課題/領域番号 |
20K19078
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
種村 智香 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (60849529)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 天疱瘡 / 類天疱瘡 / 日常生活支援モデル / 天疱瘡・類天疱瘡 / Quality of Life |
研究開始時の研究の概要 |
天疱瘡・類天疱瘡は、全身の皮膚や粘膜に水疱、びらんを生じる稀少難治性皮膚疾患である。疾患による症状や治療により日常生活において様々な影響を受け、難治例や再燃を繰り返す場合もあり、慢性皮膚疾患として長期的な管理、支援が必要である。しかしながら、これまで我が国においては、その影響や支援ニーズについて患者の視点からは十分に明らかにされていない。 そこで、本研究では、天疱瘡・類天疱瘡患者が、疾患の発症初期から治療過程において、出現する症状や治療により受ける日常生活への影響を明らかにし、日常生活支援モデルを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究は、天疱瘡・類天疱瘡の患者が、疾患の発症初期から治療過程において、症状や治療により日常生活で受ける影響と支援ニーズを明らかにし、日常生活支援モデルを構築することを目的とした。第1段階では、国内外の文献調査と患者会会報誌の記述内容から支援ニーズを検討した。第2段階では、天疱瘡・類天疱瘡患者13名を対象に半構造化面接法を用いて調査を実施し、質的記述的に分析し、支援ニーズを明らかにした。第3段階では、第2段階で得られた結果をもとに質問紙を作成し、外来通院中の174名の患者を対象に調査を実施し、因子分析の結果から3因子の支援ニーズの主軸を抽出し、日常生活支援モデル構築を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、これまで質的にはほとんど明らかにされていなかった患者の生の声を汲み上げ、カテゴリ化することで患者が日々の生活の中で抱える困難感の様相を明らかにした点である。また、これをもとに質問紙を作成し、その調査結果から支援ニーズの主軸を抽出した点である。 社会的意義は、天疱瘡・類天疱瘡患者が疾患や治療により、日常生活においてどのような困難感を抱え、支援ニーズがあるのかを明らかにすることで、この疾患や患者への理解が深まり、患者が適切なケア、支援を受けられることに繋がることである。
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