研究課題/領域番号 |
20K19081
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 杏林大学 (2022-2023) 東海大学医療技術短期大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
青山 泉 杏林大学, 保健学部, 講師 (30811153)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 慢性疼痛緩和 / 看護 / アロマセラピー / パーキンソン病 / 慢性疼痛 / パーキンソン病患者 / レモングラス / Enriched Environment / アロマテラピー / Cymbopogon citratus / 看護学 / 神経障害性疼痛 / aromatherapy / 疼痛緩和 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は緩和ケアにレモングラス精油を用いるアロマテラピーを取り入れてきた。 その結果,①感情・気分の好転を認めること,②レモングラスの成分にはシトラールが含有され,鎮痛や抗炎症作用があることからがん性疼痛にも良い影響を与えていることが推測された。 補完代替医療(CAM)であるアロマテラピーは,不安やストレスを軽減しながらそれに伴う疼痛をコントロールする一助となる。 しかし効果のエビデンスも少ないことから医療機関では早期介入がされず,定期的に行われていない。 本研究ではレモングラス精油を使用したアロマテラピーが,がん性疼痛の緩和に及ぼす有用性を評価し,その科学的根拠を明らかにすることを目的として行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、補完代替療法であるアロマテラピーによる疼痛緩和の有用性を検証することにある。研究計画において一昨年度より、パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)患者の慢性疼痛に修正を行った。 本年度は慢性疼痛を抱えるパーキンソン病患者4例に芳香浴・マッサージ・アロママッサージを3週間ずつ行い、その結果から疼痛緩和とQuality of Life(QOL)向上の観点から検討した。本研究は複数実施を伴う単群前後比較試験、及び、質的研究である。主観的疼痛評価にはVisual analog Scale(VAS)とKing's Parkinson's disease Pain Scale(KPPS)、客観的疼痛評価には採血データとして血漿ドーパミン、全血セロトニン、血漿βエンドルフィン、QST、脳波、QOL評価にはParkinson’s Disease Questionnaire-39(PDQ39)を測定し、実施間の評価項目変化の比較を行った。更に、インタビューを実施前後に測定し質的評価を行った。統計ソフトはSPSS.Ver.25を用い、線形混合モデル解析を用いた。有意水準はp<0.05となした。 結果は、芳香浴に比べ、マッサージ及びアロママッサージ実施中や後にVASやKPPSが減少した(アロママッサージ実施後: VAS 実施中・直後:変化量-6.17cm、P< 0.001)。採血では、アロママッサージのみが明確に血漿ドーパミンが上昇した(変化率29.0%,P=0.029)。血漿β-エンドルフィン はM・AMが明確に上昇した。(マッサージ:+57.68%,P = 0.002 アロママッサージ:+88.78%, P<0.001)脳波計はアロママッサージで最もPeak Alpha Frequencyが上回った。実施後にPDQ39総合計点数は-3.75(P<0.005)、インタビューからは共起ネットワーク図が作成されカテゴリーが抽出できた。 その成果は国内・国際学会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究の実施が困難となったため、2024年度は研究中断予定である。2025年度より研究再開の申請をしている。
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今後の研究の推進方策 |
予備研究のデータ収集は終了しており、現在は分析と論文作成中でるため、今後予備研究の研究の論文作成、ならびにRCTにむけて研究計画書の作成を進め、2025年には再開ししていく。
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