研究課題/領域番号 |
20K19084
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 康之輔 東北大学, 医学系研究科, 助教 (50755642)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 術後心房細動 / 心臓血管外科 / 心拍変動 / 自律神経活動 / リスクアセスメント |
研究開始時の研究の概要 |
心臓血管外科手術後、高頻度に認める術後心房細動は、早期離床の大きな弊害となるため、その援助を主体的に実践する看護師のリスクアセスメントは重要である。術後心房細動の発症原因は、術前から術後にかけて複数存在しているが、それらを有していても発症する患者とそうでない患者を経験し、いまだ十分な解明には至っていない。本研究では、前向き観察研究として、これまでに評価されていない術前の自律神経活動バランスが術後心房細動の発症に関連するかどうかを検証することとした。
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研究実績の概要 |
術後心房細動は、術前・術中・術後に存在する複数の要因が影響し合って発症すると報告されているが、それらのリスクファクターを有していてもなお、臨床現場では術後心房細動を発症する患者と発症しない患者がおり、個体差が認められたため、いまだ検証されていない他の要因も関連しているのではないかと推測された。そこで今回、術後心房細動発症の大きな素因の可能性がある自律神経活動のバランス、とくに術前の活動レベルに着目した。本研究の目的は、心臓血管外科手術施行後に高頻度で生じる術後心房細動の新規発症を予測するため、術前の自律神経活動レベルが術後心房細動発症に関連しているかどうかを検証し、さらにどのような自律神経活動バランスが術後心房細動の高リスクとなるか明らかにすることである。心臓血管外科手術施行予定患者の術前心電図で心房細動や頻発する不整脈が認められないこと、ペースメーカを装着していないこと、維持透析を行っていないこと等を適格基準とし、症例登録を行った。症例登録は2022年度末までに完了している。2023年度は、解析対象集団の情報収集およびデータクリーニングを実施、行った解析結果について精査した。併せて、自律神経活動と術後心房細動に関連する先行研究のアップデートを行い、不足部分を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19の影響を受け、登録症例は見込みよりも少ない状況であったものの、解析段階に移行出来ている。
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今後の研究の推進方策 |
得られた結果をもとに、英語論文化を進めている。
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