研究課題/領域番号 |
20K19089
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 京都光華女子大学 (2022-2023) 滋賀医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
炭本 佑佳 京都光華女子大学, 健康科学部, 講師 (50610698)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | がん薬物療法 / 骨格筋量 / 有害事象 / 超音波画像診断 |
研究開始時の研究の概要 |
がん薬物療法において骨格筋量の低下は、有害事象の発現だけでなく生命予後に影響することが示唆されており、骨格筋量の低下を予防することは、がん患者の身体機能やQOLの向上のため重要である。しかし、がん薬物療法において骨格筋量がどのような推移を経るか未だ分からず、看護師が簡易的に骨格筋量を評価することは難しい。本研究では、非侵襲的かつ骨格筋の量と質を反映する超音波画像診断装置を用い、がん薬物療法前・中・後の骨格筋量の経時的な変化から、がん薬物療法における骨格筋量の推移に関する基礎的知見を得る。加えて、がん薬剤療法における骨格筋量の低下と有害事象の発現との関連について明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
がん薬物療法において骨格筋量の低下は、有害事象の発現だけでなく生命予後に影響することが示唆されており、骨格筋量の低下を予防することは、がん患者の身体機能やQOLの向上のため重要である。本研究では、非侵襲的かつ骨格筋の量と質を反映する超音波画像診断装置を用い、がん薬物療法前・中・後の骨格筋量の経時的な変化から、がん薬物療法における骨格筋量の推移に関する基礎的知見を得ること。加えて、がん薬剤療法における骨格筋量の低下と有害事象の発現との関連について明らかにすることを目的としている。 2020年度は、がん薬物療法前・中・後の骨格筋量の経時的な変化を超音波画像診断装置を用いて調査する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため調査機関が患者を対象とした研究に制限が設けられため、後方視的検討に計画を変更した。 2021年度は2010年以降の10年間にがん薬物療法を実施した約500名の患者から免疫チェックポイント阻害薬を使用した患者を抽出し、診療録から有害事象の出現の有無・程度と有害事象への対処の有無、CT画像、体重などを収集した。 2022~2023年度は、免疫チェックポイント阻害薬の患者の対照群となる殺細胞性抗がん薬を使用した患者を抽出し、診療録から有害事象の出現の有無・程度と有害事象への対処の有無、CT画像、体重などを収集し、データ整理しデータベースを構築した。また前述の内容と並行し、がん薬物療法における肺がん患者の骨格筋量と有害事象・生存期間との関連について文献検討を行い、論文を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度~2022年度までは新型コロナウイルス感染拡大防止のため調査機関において患者を対象とした研究に制限が設けられたことにより、患者と接触しない研究プロトコールに変更を余儀なくされた。そのため、当初の研究計画に比べ進捗に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に診療録より収集した免疫チェックポイント阻害薬を使用した患者と2022年度に診療録より収集した殺細胞性抗がん薬を使用した患者の有害事象の出現の有無・程度と有害事象への対処の有無、CT画像、体重などの情報を整理し、2023年度はデータベースを構築し解析の準備を行った。 2024年度は、がん薬物療法の前・中・後における体重およびCT画像から算出した骨格筋量の経時的変化、がん薬物療法の前・中・後における骨格筋量の変化と有害事象の出現との関連について検討し、主解析の結果を論文化すると共に、下位解析を進めていく。
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