研究課題/領域番号 |
20K19092
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
上原 星奈 香川大学, 医学部, 助教 (90855206)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | スピリチュアルニーズ / スピリチュアルケア / SpNQ / 質問紙 / バーンアウト / 看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師は,バーンアウトや看取りのネガティブな経験,日々の看護の中で不全感を抱く経験による離職や潜在化が問題となっており,心理的支援の必要性が課題である.これまでの研究で,看護師のバーンアウトの要因が社会背景や環境要因であることは明らかになっているが,スピリチュアルニーズとの関連を明らかにした研究はなされていない. そこで看護師の就業を継続するための支援ツールの開発を目的とし,「SpNQ(独版)20項目」から大学生による調査を実施し日本語版試案を作成した.本研究では,試案の妥当性を高めるために,一般病棟と緩和ケア病棟勤務の看護師を対象に調査を行い,日本の看護師への適用可能性を実証することである.
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研究成果の概要 |
SpNQ(独語版)を日本人に適応するために, Spiritual Needs Questionnaire(SpNQ)日本語版試案の妥当性を高めることを目的とした.SpNQ-20を日本語に標準化し,看護師を対象に調査を行い, 探索的因子分析,確認的因子分析を行った.SpNQ日本語版は4因子16項目のモデルになった.このモデルは,日本人の内面に存在するスピリチュアルニーズの強度を測定する尺度と認められたため,信頼性が確認され,妥当性が高められたといえる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バーンアウトや看取りのネガティブ経験が看護師の離職や潜在化を招いている.看護師の心理的支援の方策として,スピリチュアルニーズの観点からは検討されていなない.本研究の成果として,SpNQ日本語版を作成でき,日本人のスピリチュアルニーズを把握できるようになった.看護師が自らのスピリチュアルニーズを認識することで,スピリチュアルニーズに対するセルフケアの機会を得ることになると考える.さらに,SpNQ日本語版は,16項目であり,患者のスピリチュアルニーズを迅速に把握できる手段といえる.今後は,より質の高い看護を患者に提供するために,看護活動におけるSpNQ日本語版の活用可能性を検討する必要がある.
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