研究課題/領域番号 |
20K19094
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
廣田 千穂 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 研究員 (80833079)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 心不全 / 意思決定支援 / 看看連携 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全は予後が悪く、予後予測が難しい。患者は病状の悪化により意思表示ができなくなる可能性がある。意思決定ができない状態になる前から普段の心不全管理とともに併行して、切れ目のない意思決定支援が重要であり、【看看連携】の強化が必要だ。本研究は、心不全患者の意思決定支援に関わる看護師の【看看連携】の現状と課題、【看看連携】が促進される要素を明らかにし、心不全患者の意思決定を支える【看看連携】モデルを構築する。
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研究実績の概要 |
本研究では、心不全患者に関わる看護師へのインタビューや実態調査を通して、心不全患者の意思決定支援に関わる看護師の【看看連携】の現状と課題、【看看連携】が促進される要素を明らかにし、心不全患者の意思決定を支える【看看連携】モデルを構築することであった。 心不全患者に関わる看護師へのインタビューでは、10名を対象とし、主に慢性心不全看護認定看護師であった。対象者には、心不全患者の意思決定支援を目的とした看護師間の連携を促進する要因を明らかにするため、意思決定支援を目的とした看護師間の連携において工夫されていることや必要なことなどを尋ねた。質的帰納的にNvivoを用いて分析を行った。結果では、地域と病院の看看連携において、普段から顔の見える関係をつくり、電話やオンラインのコミュニケーションツールを利用したり、訪問看護師と病院看護師が初回の訪問に同行をするなど、日頃からお互いに相談しやすく、情報提供しやすくしておくことが抽出された。また、看護師間の連携を促進するには、連携を行う看護師がACP(アドバンス・ケア・プランニング)という基盤的な知識やスキルが必要であり、病院内や地域の勉強会を行っていた。さらに、患者の詳細な情報を持っている窓口としての存在がそれぞれの療養先ごと(病院や訪問看護ステーション)にいることで、情報提供し合い、患者の思いを踏まえた患者の今後について考えられる選択肢について相談・討議し合うことが示された。
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