研究課題/領域番号 |
20K19111
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
二村 明徳 昭和大学, 医学部, 講師 (90792888)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 言語 / 認知症 / 日本語 / 神経言語学 / 高次脳機能 |
研究開始時の研究の概要 |
時間は出来事や変化を表現するための基礎的な概念であり、芸術、哲学、自然科学、心理学などで重要なテーマのひとつである。認知症では時間感覚が障害されるが、その時間的表現がどのように障害されるかについては明らかにされていない。我々は、言語的時間感覚を測定するオリジナルの測定法を開発し、認知症患者向けの日本語時間表現リストを作成することとした。そして認知症患者にも伝わりやすい日本語とは何かを研究する。
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研究実績の概要 |
「ことば」によって、起きた出来事を知り、それらの時系列について、我々は理解することが出来る。マクダカートは、「過去・現在・未来」に区別される時間を「A系列課題」と命名し、その実在性について疑問を呈している。時間を感知する感覚器は存在せず、時間は大脳の想像の産物であると考えられる。しかし、時間認知に特異的な脳部位は知られておらず、時間感覚のメカニズムは明らかになっていない。 そこで我々は、健常高齢者と認知症者を対象に、文章を読んだ際に、その出来事が、いつ起きた出来事であるのかを質問し、9段階で答えていただき、「ことば」から感じる時間感覚について検討した。課題文では、「きょう」や「あした」などの時間を表す名詞や、「する」「した」などの時制を表す助詞を用いて、文法的に正しい文とした。 すると健常高齢者群は、細かいスケールで時間を区別し、対象者ごとの差は少ないことが分かった。一方で、認知症者においては、現在から遠い時間をより遠くに感じる群と、時間の正確な区別ができない群とに分かれることが分かった。脳機能画像である脳血流シンチの検討によって、時間感覚の正確性は、大脳内側面(楔前部や帯状回後部)の血流低下によって予測できることが分かった。 認知症者の言語的な時間感覚の先行研究においては、心的時間旅行との関連で、記憶の中枢である海馬との関連を示唆する結果が多い。しかし、我々は大脳内側面が関与する可能性を新たに示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究内容をまとめ投稿できる状態にある。
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今後の研究の推進方策 |
課題文章を増やし、ひろく時間感覚を検査できるような課題にする。
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