研究課題/領域番号 |
20K19120
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
中西 一 森ノ宮医療大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (30644976)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 食事 / 眼球運動 / 情動反応 / 食事動作 / 整容動作 / 視線 / 瞳孔反応 |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病患者の食事・歯磨き動作時の視線に着目し,患者が注視する場所や時間について,アイトラッカーを用いて定量的に計測し,健常者と比較することでパーキンソン病患者の注視に関する疾患特徴を明らかにする.さらに,健常者とは注視の特徴が異なることが予測されるため,健常者の注視データを参考に,見るべき場所を提示することで,動作が改善するかを検証する.本研究によって予測される成果により,パーキンソン病患者の食事・歯磨き動作時に動作が行いやすい視覚環境を提案したいと考える.
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研究成果の概要 |
パーキンソン病患者の食事動作中の眼球運動について、新型コロナ感染症が蔓延した影響で実際の食事場面での調査が制限されたため、模擬的な食事場面を設定し調査を行った。2021年に第5回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会において、パーキンソン病患者の食事動作時の眼球運動の特徴についての学会発表をおこなった2022年に第56回日本作業療法学会において、アイトラッカーを用いたパーキンソン病患者の模擬的な食事場面におけるサッケードと固視の計測について学会発表をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病患者の模擬的な食事場面での眼球運動に関する調査では、動作中のサッケード数が多く観察され、サッケード毎の移動距離も短い傾向があることが示唆された。パーキンソン病では反復運動時に「すくみ」が起こることが報告されており、食事動作中の眼球運動においても同様のことが観察されたと考える。パーキンソン病患者の眼球運動異常の報告は複数見られるが、日常生活動作中の眼球運動についての報告はなく、本結果が示した傾向は数例での報告ではあるが、パーキンソン病患者の機能障害と生活障害を繋ぐ意味があると考える.
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