研究課題/領域番号 |
20K19126
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020, 2022) 国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2021) |
研究代表者 |
キタ 幸子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (70757046)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | パートナーからの暴力(IPV) / 子ども虐待 / 高齢者虐待 / 家族の多重暴力 / 児童虐待 / パートナーからの暴力(IPV) / 家族支援 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年度はパートナーからの暴力(Intimate partner violence)、児童虐待、高齢者虐待を含む多重暴力を測る尺度である「Family Poly-victimization Scale (FPS)」の日本語版を開発、妥当性・信頼性を検証する。 2021年度は日本語版FPSを用いて、家族内の多重暴力の実態と関連要因を明らかにするために0歳~18歳までの子どもを有する一般集団を対象にした断的観察調査を実施する。 2022年度は香港理工大学のChan Ko Ling教授と協働し、日中間の多重暴力実態と関連要因を比較検討する。その結果から、国内外に向けた多重暴力の終結・予防に向けた家族支援モデルを開発し、普及に向けた医療者・支援者向けの手引きを作成する。
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研究実績の概要 |
令和4年度は、令和3年度に実施したA市の住民基本台帳を用いた18歳以下の子どもを有する一般市民2133名(有効回答:483)を対象にした横断観察調査のデータを解析、日本語版Family Poly-victimization Scale(日本語版FPS)の妥当性を明らかにし、論文化、国際雑誌に投稿・掲載された。日本語版Modified Conflict Tactics Scale(日本語版MCTS)の妥当性、家族の多重暴力の実態と関連要因に関しては、現在、データ解析、論文執筆を行っている。またEdward Chan Ko Ling教授(香港理工大学:FPSの開発者)が実施した香港・中国での調査結果と併せて、各国の文化や価値観を踏まえた実態・関連要因の比較・検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本語版FPSのデータの複雑さから、データクリーニングや変数の作成、データ解析等に、予定よりも多くの時間を有したため、その他の予定していた解析(日本語版MCTSと家族の多重暴力の関連要因の探索)、データの日中比較等に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度の計画では、日本語版MCTSの妥当性、家族の多重暴力の実態と関連要因に関するデータの解析、論文執筆を進め、国際学術雑誌への投稿を行う予定である。またEdward Chan Ko Ling教授が収集した香港・中国での研究データと比較し、国際的にも汎用性が高い効果的な家族支援モデルを開発、その普及に向けた啓発活動(パンフレット等)を行う予定である。
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