研究課題/領域番号 |
20K19129
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
森川 夏乃 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (70757252)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 心身症 / 子ども / 親 / ストレッサー / 養育行動 / 質問紙調査 / 家族支援 / 身体症状 / 問題行動 / 家族 / 起立性調節障害 / 心理 / 尺度 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
心身症児を持つ親に対する支援モデルを提案することを目指し,症状発症後の家族に焦点を当て,心身症児の親特有のストレッサー及び,ストレッサーが親や子どもに与える影響を明らかにする。そして心身症児の親が必要なサポートを提案するために,ストレッサーの緩衝効果を持つサポートを明らかにする。 本研究の結果は,これまで着目されてこなかった心身症児の親に対する支援の必要性を示すものである。
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研究成果の概要 |
本研究では,心身症児の親がどんなストレッサーを有しており,ストレッサーを抱えた親に対してどんなサポートが必要であるかを明らかにする。調査の結果,次の3点が明らかにされた。①身体愁訴のある子どもを持つ親は「理解・対応の困難」,「生活の制約」,「学校との連携困難」,「疾患受容の葛藤」,「将来への心配」の5つのストレッサーを抱えている,②医療機関の治療や専門的な助言は,「疾患受容の葛藤」や「将来への不安」によるストレスを和らげる,③より早期の段階での肯定的な養育行動と家族からのサポートは,その後の子どもの症状や問題行動を軽減し,症状が維持・悪化される家族内の悪循環となるのを防ぐ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は,これまで着目されてこなかった心身症児の親に対する支援の必要性を示すものであるといえる。従来の治療では,心身症児に対する医療的ケアのみであったが,本研究では親に対するサポートに着目し,家族が有するニーズや,家族全体に対する支援が子どもの症状経過においても重要である点を明らかにした。症状によって不登校状態となったり,二次的な精神疾患等により予後が悪化する場合が指摘されているが,本研究の知見では,慢性化や症状に伴う問題行動の予防において,初期段階での家族支援の必要性を示したといえるだろう。
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