研究課題/領域番号 |
20K19140
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
川崎 ゆかり 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (00585755)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | スキンケア / 新生児 / 母親 / 保健師 / 妊婦 / 助産師 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、妊婦を対象に出産前から子どものスキンケア講習を実施することにより、母親が新生児期から子どもに適切なスキンケアを継続できるための介入プログラムの効果を明らかにする。具体的には、①妊婦と沐浴指導をしている看護職を対象に乳児のスキンケアの知識等の実態調査、②①を踏まえたスキンケア講習の企画、③妊婦を対象に子どものスキンケア講習の実施、④スキンケア講習の受講者に子どもへのスキンケア実施状況と乳児の皮膚状態を調査し介入プログラムの効果を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、先行研究のエビデンスに基づいた子どもの肌を良好に保つための実践的な子どものスキンケア講習を実施し、①母親が困ることなく子どもにスキンケアを実施できているか②子どもの皮膚が良好な状態であるか③子どものADの有症率が既存の全国調査よりも低率(10%以下)であるかを調べ、従来の沐浴指導との比較により講習の効果を明らかにすることである。2022年度はアウトカムの評価として、介入群および比較群の出産後1か月・6か月・12か月の時点で家庭訪問によりポストテストする予定だった。しかし、令和3(2021)年2月に、乳児における湿疹および食物アレルギー予防のためのスキンケア介入として、保湿剤を毎日塗布することでアトピー性皮膚炎(以下ADとする)が予防できるかというテーマで行われた研究によって、「新生児期からの保湿剤使用はADの発症予防に働かない」という結果が発表された。そのため、エビデンスがあるスキンケアと考えていたものが否定され、令和4(2024)年度から文献検討を行い、研究実施計画の見直しを継続している。2023年度は、データの分析・まとめとするが、進捗状況によりアウトカムの評価の継続する。介入群と比較群で効果指標に差がみられるか、収集したデータをもとに解析し、論文にまとめ、関係学会で公表予定であったが取り組むことができていない。 令和2年度の調査結果の一部を北海道医療大学看護福祉学部学会誌に投稿した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度は新型コロナウイルス感染症が5類へと移行し、教育の対応がまた大きく変わった。その中で、研究の時間を作ることが難しい状況だった。 さらに、「新生児期からの保湿剤使用はADの発症予防に働かない」という結果が発表されたあとの、エビデンスがあるスキンケアについての報告が見当たらず、計画の修正が進んでいない状況にある。
|
今後の研究の推進方策 |
新生児からの保湿がアトピー性皮膚炎を予防するというエビデンスが得られていない状況である。そのため、もともとの計画遂行することはできない状況である。現在の日本では沖縄をはじめ緯度の高い北海道でも紫外線対策が必要であると気象庁が発表している。そのため、母親が子どもの紫外線対策を含むスキンケアで困っていることや取り組んでいるスキンケアの現状について実態調査の計画を検討している。 また、紫外線量が多く乳幼児のアトピー性皮膚炎の発症率が高い国外のスキンケアについて視察をしてくることを検討している。
|