研究課題/領域番号 |
20K19142
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
岡本 奈々子 (松崎奈々子) 東京医科大学, 医学部, 助教 (60761781)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 医療的ケア / 就学 / 家族看護 / 医療的ケア児 / 子ども / 家族 / 看護 / 小児 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、特別支援学校や一般校(特別支援学校以外の小学校)に就学する医療的ケア児(以下、児)が増加している。児が安全・安楽に学校生活を送るためには、健康管理と医療的ケア支援体制が不可欠であり、就学前から医療と学校の連携が重要である。2018年度より訪問看護ステーションから学校への情報提供が可能となり、訪問看護の役割が期待されている。本研究では児の家族が就学前に対応している課題と看護援助の実際および児の準備性について明らかにし、個々の特性に応じた就学前の看護支援方法を検討する。さらに、訪問看護ステーション・教育機関の看護職とその看護支援方法を評価し、円滑な就学を支える看護援助モデルの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
国内文献を対象に5件の文献に記載された8事例を分析した結果、医療的ケア児(以下、児)の就学支援は個別性が高く、その仕組みは体系化されておらず症例毎に試行錯誤の状況があった。次に児の家族を対象に就学に関する無記名自記式質問紙調査を実施した。174部を配布し62部を回収した。困難として【周囲の理解が不足していること】【ケアによっては学校が対応してくれないこと】等10カテゴリーが形成され、求める支援として【多機関・多職種が有効的に連携してほしい】等8カテゴリーが形成された。学校での医療的ケア実施体制の構築、通学や放課後を支える資源の充実化、就学するための仕組みの明瞭化等の重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療的ケア児の就学においてその家族が体験している困難や求めている支援から、医療的ケア児の就学に関する課題が明らかになった。医療的ケア児に応じた学校での医療的ケア実施体制の構築、通学や放課後を支える資源の充実化、就学するための仕組みの明瞭化、家族が行う手続きをサポートする体制、看護職が家族とともに医療的ケア児の体調管理やケアの調整を行うことの重要性が示唆された。本研究の結果は医療的ケア児に関わる多職種や多機関の支援者が就学期における支援や、学校における医療的ケア児の安全な受け入れ体制等を構築する一助とできると考える。
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