研究課題/領域番号 |
20K19144
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京医療学院大学 (2021) 北里大学 (2020) |
研究代表者 |
桑原 さやか 東京医療学院大学, 保健医療学部, 助教 (70866376)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 宿泊型産後ケア / 産後うつ / 予防 / 心理的ケア / 助産師 / 産後うつ予防 / 宿泊型産後ケア施設 / 産後ケア |
研究開始時の研究の概要 |
本邦では、少子化対策、産後うつ病や児童虐待予防の一環として、妊娠期からの切れ目ない支援を提供することで産後の母親の心身の安定を促進し、健やかな育児ができることを目標に2017年度より産後ケア事業が開始された。 これまでも助産師は妊娠期からの継続支援、産後うつ病の予防的支援を提供してきたが、短時間かつ一時的な支援に留まっていた。 研究者は「宿泊型産後ケア施設」において、助産師が継続した心理的ケアを行うことで、産後うつ状態の母親のメンタルヘルスが回復していく過程を経験したことから、先駆的に産後ケア事業に取り組む「宿泊型産後ケア施設」等において、助産師が行う継続した心理的ケアを明確にしたいと考えた。
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研究成果の概要 |
宿泊型産後ケア施設において助産師が行う産後うつ予防を含む心理的ケアを明確にすることを目的とした。7名の助産師から同意が得られ、アンケート調査と半構造化インタビューを実施した。 質的帰納的分析の結果、心理的ケアとして【個人を尊重し包容力で受け止め認める】、【身体に触れ心身の回復と休息を促す】、【聞き出そうとせずに待ちケアを通して傾聴する】、【分娩の振り返りをする】、【家族を含めニーズに応じた育児相談や指導を行う】、【実母や夫との関わりについて伝える】、【計画的に継続・連携支援をする】7つのカテゴリーが抽出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産後ケア事業は開始から間もなく、助産師が行っている心理的ケアについてはほとんど調査されていない。このため、本研究において初めて宿泊型産後ケア施設において助産師が行う産後うつ予防を含む心理的ケアを明確にした意義は大きい。普段、何気なく実施している心理的ケアを具体的に言語化したことで、今後は意図的な実践が積み重ねられ、産後うつ予防に貢献することができる。
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