研究課題/領域番号 |
20K19153
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
有末 伊織 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 講師 (60735520)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 足趾 / 歩行 / 力ベクトル / 外反母趾 |
研究開始時の研究の概要 |
外反母趾変形は足趾の痛みを引き起こすため、疼痛軽減や予防の方法の一つとして,適切に足趾の運動やインソールの作成が行われることが重要であるとされている。本研究は、歩行が可能である軽度な外反母趾者の若年成人女性に対して、足趾運動後,歩行時の足趾や中足骨頭の前後成分と鉛直成分の変化を明らかにし,足趾に着目した新たな歩行分析方法の提案を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では,歩行が可能である軽度な外反母趾者の若年成人女性を対象とし,歩行時の足趾や中足骨頭の前後成分と鉛直成分の変化を明らかにし,新たな歩行分析方法の提案を目的とした.研究1では、母趾外反角が大きい者ほど、床押力ベクトルの前後方向および鉛直方向のピーク時間が遅延した。研究2では、各歩行周期の前後方向の相互相関係数が高くなることを示した。母趾外反角が大きい者は停止する前でも高い係数であったが、角度が小さい者の相互相関係数は0.4 ~ 0.7となった。これらの結果は、足部制御のタイミングが遅くなり,ピーク時間が集まっており,蹴り出し時に前足部の個別の制御が困難となることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,母趾外反角による足部アライメントの崩れによって,足部制御のタイミングが遅くなり,ピーク時間が集まっており,蹴り出し時に前足部の個別の制御が困難となることを示した.また、外反角が大きい対象者では歩き始めの調整は母趾で行うが母趾変形によって前足部の使い方のバリエーションが少なく、外反角が小さい対象者では歩き初めの調整は母趾で行い,停止前では各部位の前後方向で調整している可能性を示した.これらの成果によって、軽度外反母趾者の歩行時における足趾や中足骨頭の床押力ベクトルの傾向を示すことができた。この歩行評価方法は,足趾運動介入やインソール後の前足部の使い方の評価となる可能性がある.
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