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母子の尿中oxytocin分泌に影響する未解明因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K19169
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関信州大学

研究代表者

鮫島 敦子  信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (50759363)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード尿中oxytocin / 母子愛着 / 育児ストレス / 尿中Oxytocin / 母子の愛着 / 自律神経機能 / オキシトシン / 尿中オキシトシン / 母子愛着形成 / oxytocin / 尿
研究開始時の研究の概要

子宮収縮や射乳反射作用を有するオキシトシン(以下OXT)は、近年、愛情ホルモンとも称され、これに関する報告も認めてはいるが、その科学的検証は不十分であり、母子双方の縦断的検討はほとんど認めない。本研究は母親(妊娠中から産後1年半)と児(出生時から1歳半)のOXT濃度の推移を縦断的に観察するとともに、子宮収縮や射乳反射の影響がない産後1歳半健診時に、質問紙調査項目(母の児への愛着度、育児行動、生活環境、等)および母の自律神経機能と、母子のOXT濃度との相関を検証し、加えて絵本の読み聞かせ前後の母子のOXT濃度も検討することにより、OXT分泌に影響する未解明因子の抽出を目的とする。

研究実績の概要

本研究は、母親と児のオキシトシン濃度の推移を縦断的に観察するとともに、オキシトシン分泌に影響する未解明因子の抽出を目的としている。当初の計画では、妊娠初期からの縦断的な尿中オキシトシン測定と、1歳6か月健診での介入研究を実施する予定であった。
令和5年度は、研究計画の再構築を行うために文献検討、オキシトシン測定業者とのミーティング、共同研究者とのミーティングを行った。
令和5年5月より新型コロナウィルス感染症が5類移行したため、検体採取の実施を予定していたが、病院や自治体では引き続き感染対策が行われており、十分なフィールドの確保が困難であった。そこで独自に開催するイベントで検体採取を行うために、研究計画の変更を行った。ようやく感染対策が緩和され、一般市民の外出が増えてきたため、イベントでの対象者確保の見通しがついた。現在、共同研究者とミーティングを行い、具体的な開催方法を検討中である。イベント開催場所の確保を行い、準備を進めることが出来た。
また、検体採取から保管・測定までの手法について測定業者とオンラインミーティングを行った。正確な濃度を測定するためには、採取から測定までの保管温度が重要であるが、その設備環境は整っている。また、ヒト尿中オキシトシンは比較的濃度が薄いため、検体を十分量確保することが重要である。母親は問題なく、児の尿量を確保するための具体的な手法について検討し、決定した。
また、平成29年度から実施していた妊産婦の唾液および臍帯血オキシトシン・コルチゾール濃度に関する研究結果について、現在発表準備中であり、この結果も本研究の参考とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は、尿の採取が必要である。また、母親と児の触れ合いに関連した介入を予定していたため、感染対策上データ収集が困難であった。

今後の研究の推進方策

データ収集に利用するフィールドを病院および地域で行われる健診時としていたが、令和6年度に独自に開催するイベントで、対象母子から検体採取を行う。
分析を行い、結果を発表する予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (10件)

  • [雑誌論文] COVID-19パンデミック禍における2人1組の分娩実習の評価~卒後1年の到達状況からの考察~2023

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子,徳武千足,鮫島敦子,豊岡望穂子,金井誠,中込さと子
    • 雑誌名

      長野県母子衛生学会誌

      巻: 25 ページ: 15-21

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 第1子妊娠末期から3歳までの夫婦への子育て講座の有用性に関する評価 ~父親の育児・家事の実態および受講後アンケートからの考察~2022

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子,徳武千足,鮫島敦子,坂口けさみ
    • 雑誌名

      母性衛生

      巻: 63 ページ: 588-596

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 妊婦の活動量と筋力・筋肉量及び妊娠分娩経過に関する記述研究2023

    • 著者名/発表者名
      豊岡望穗子,芳賀亜紀子,徳武千足,鮫島敦子,中込さと子
    • 学会等名
      第25回日本母性看護学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 人工妊娠中絶に関わる助産師のSexual and Reproductive Health and Rightsの視点に基づくケアプロセス2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤優香,芳賀亜紀子,徳武千足, 鮫島敦子,中込さと子
    • 学会等名
      第37回日本助産学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] アボーションケアの課題:女性、助産師、システムの調査から見えたこと日本助産学会 リプロダクティブヘルス・ライツ/ アボーションケアプロジェクト中間報告2022

    • 著者名/発表者名
      中込 さと子, 貞岡 美伸, 杵淵 恵美子, 五十嵐 ゆかり, 芳賀 亜紀子, 河内 浩美, 徳武 千足, 安藤 布紀子, 水野 真希, 豊岡 望穂子, 斎藤 未希, 岡 美雪, 長田雅子, 園田 希, 佐藤 優香, 鮫島 敦子, 片岡 弥恵子
    • 学会等名
      第36回日本助産学会学術集会ワークショップ
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 生後1か月における母児の睡眠環境と乳児窒息に関するインシデント経験の実態2022

    • 著者名/発表者名
      徳武千足, 芳賀亜紀子, 鮫島敦子, 豊岡望穂子, 中込さと子, 金井誠
    • 学会等名
      第63回日本母性衛生学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] COVID-19禍における助産師基礎教育評価~就職後1年目時点の課題~2022

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子, 徳武千足, 鮫島敦子, 豊岡望穂子, 中込さと子, 金井誠
    • 学会等名
      第63回日本母性衛生学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 新型コロナウイルス感染症流行下で実施した助産師基礎教育の評価~卒業生と指導者へのインタビューからとらえた就職後1年目の課題~2022

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子, 徳武千足, 鮫島敦子, 豊岡望穂子, 中込さと子, 金井誠
    • 学会等名
      第25回長野県母子衛生学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 医療現場におけるリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する日本人の認識調査2022

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子、貞岡美伸、豊岡望穂子、鮫島敦子、中込さと子
    • 学会等名
      第36回日本助産学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] COVID-19制約下の助産学実習におけるアクティブラーニング法活用の実践報告2021

    • 著者名/発表者名
      徳武 千足,芳賀 亜紀子,鮫島 敦子,豊岡 望穂子,中込 さと子,金井 誠
    • 学会等名
      第62回日本母性衛生学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] COVID-19制約下の母性看護学実習におけるアクティブラーニング法活用の実践報告2021

    • 著者名/発表者名
      芳賀 亜紀子,徳武 千足,豊岡 望穂子,鮫島 敦子,中込 さと子,金井 誠
    • 学会等名
      第62回日本母性衛生学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 父親及び母親に妊娠中から3歳まで継続した子育て講座受講後の育児に関する意識と実態2020

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子、徳武千足、坂口けさみ、鮫島敦子、金井誠、市川元基
    • 学会等名
      第61回日本母性衛生学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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