研究課題/領域番号 |
20K19170
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
土屋 さやか 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (50757044)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 助産学 / 妊娠管理 / 社会階層 / ハイリスク妊娠 / 妊産婦 / 看護 / 看護アセスメント / 看護ケア / 妊婦健康診査 |
研究開始時の研究の概要 |
周産期看護では、医学的リスクにとどまらず社会的リスクを有する妊産婦を早期に発見し、子どもの生まれる前から適切な支援を提供することが緊急の課題である。本研究では、社会的ハイリスク妊産婦に対する優れた看護実践の実践的知識を系統的に記録することで、看護実践の意図、予期、意義、成果を明確にし体系化を図る。結果として、妊産婦に関わる全ての看護師・助産師が社会的ハイリスク妊産婦への適切な看護ケアを行えるようになるための実践的知識の拡大を目指す。
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研究実績の概要 |
日本に住む外国人住民の数は増加しており、外国籍の母親からの出生数も増加している。一方で、外国人妊産褥婦は自国を離れて出産することで家族や社会からの支援を受けにくいため社会基盤が脆弱であり、周産期において孤立しやすい社会的ハイリスク群である。本年度は、助産師が分娩入院の退院前に外国人褥婦と確認することをまとめた「外国の方向けの退院時チェックリスト」の使用状況についての質的研究の準備、研究計画の立案、研究倫理審査の申請、データ収集を行った。「外国の方向けの退院時チェックリスト」は外国人褥婦にとって必要な産後の生活・手続等に関する情報漏れを防ぐことに加え、外国人褥婦と助産師のコミュニケーションの促進を目的に作成されている。本研究では、「外国の方向けの退院時チェックリスト」を使用した助産師を対象に半構造化インタビューを行い、実際の臨床場面でのチェックリストの使われ方、使用時の外国人の反応などを明らかにすることで、外国人妊産褥婦に対するよりよい助産師によるケアを検討することを目指している。本研究内容は2023年10月に開催される第64回日本母性衛生学会総会・学術集会での演題発表に向けて、現在結果の分析を行っている。 また、前年度から継続して行っている妊婦の栄養状態に関して「ローリスク妊婦の妊娠中期・後期の体格不満の変化―シルエット図を用いた縦断調査―」と題して2022年9月に開催された第63回日本母性衛生学会総会・学術集会で口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍において、実際のデータ収集を前年度まで行えていなかったが、本年度はデータ収集を開始することができた。データ収集開始が遅れたことで、1年の研究期間の延長を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は収集したデータの分析・発表を行い、研究結果の公表を行っていく。
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