研究課題/領域番号 |
20K19171
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 京都大学 (2021-2022) 神戸大学 (2020) |
研究代表者 |
大滝 千文 京都大学, 医学研究科, 講師 (50454476)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 看護の可視化 / 助産師の行動計測 / 看護師の行動計測 / タイムスタディ / 産科混合病棟 / 看護人員配置 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の看護師の人員配置は、2006年診療報酬改定で「7対1」の看護配置基準があるが、助産師の配置数は示されていない。日本の分娩ができる病院の約8割が産科混合病棟であり、助産師は分娩時の看護を行いながら外科や内科などの重症患者や認知症患者の看護を行っている。しかし、分娩などの産科患者の影響により予測される、産科以外の患者の看護内容や看護時間の変化などの客観的な影響は明らかではない。そこで、産科混合病棟に入院する産科以外の患者の看護を明らかにし、産科混合病棟全体の看護を検討する。本研究は、患者への看護時間と看護内容を機器測定法と、ヒトによる1対1タイムスタディ法の2つの方法から明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、産科混合病棟の産科以外の患者の看護を可視化し、分娩などの「産科患者」による「産科以外の患者」への影響(看護内容や看護時間の変化)を明らかにし、産科混合病棟の看護人員配置検討のための基礎的データを導き出すことである。 当初の計画の第一段階(2020年度)の目的は、産科混合病棟の産科以外の患者の看護を可視化することであり、産科混合病棟を調査する計画であったが、covid-19により、病院内での調査ができなかった。また、第二段階(2021年度)の目的は、産科以外の患者(外科や内科など)が該当診療科病棟で受けている看護を可視化する予定であったが、covid-19により、病院内での調査ができなかった。 2022年度は、3つの病棟(外科系病棟、内科系病棟、産褥病棟)で調査を実施した。この調査により、①ビーコンとスマートフォンを用いて看護師・助産師の勤務中の滞在場所・時間、②自記式による看護行為回数、③マンツーマンタイムスタディによる看護師・助産師の看護業務と看護時間、の3つのデータ測定を実施することができた。各病棟35名の看護師(助産師)に協力いただき、各病棟で2週間の測定を実施した。 2023年度は、残る産科病棟(総合周産期母子医療センター)で①ビーコンとスマートフォンを用いて看護師・助産師の勤務中の滞在場所・時間、②自記式による看護行為回数、③マンツーマンタイムスタディによる看護師・助産師の看護業務と看護時間、の3つのデータ測定を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度からのcovid-19流行により、病院内での調査が実施できなかった。本研究は、病棟に勤務する看護師と助産師を対象とした研究であり、病棟内での計測が必要である。しかし、病院内では厳しい面会制限や病棟内への立ち入りが制限されているため、研究協力の内諾を得ていた病院と研究計画を進めることができなかった。 2022年度は3つの病棟での測定を実施できたが、2023年1月から許可され、実施したため、産科病棟(総合周産期母子医療センター)での調査が残っている。また、データ分析も途中である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、残る産科病棟(総合周産期母子医療センター)で調査を実施する予定である。調査予定の病棟から許可を得られており、2023年5月に調査を実施する。 全ての測定データの分析を進めていき、成果発表も行っていく。
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