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産後3ヶ月の母親のストレッサーに対する認知的評価と対処行動、ストレス反応の関連

研究課題

研究課題/領域番号 20K19182
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

渡邉 梨央  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 助教 (20845549)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワードストレス過程 / 育児ストレッサー / 認知的評価 / 対処行動 / ストレス反応 / 母親
研究開始時の研究の概要

子育て中の母親は様々なストレスを抱え、ストレスが高いと適切な対処行動がとれず虐待へ至るリスクがあり、不安は虐待へ影響するとされている。母親の認知的評価や対処行動、ストレス反応は本来一連のプロセスであるが、それぞれ二者間の関連性でのみ見ているものが多い。一連のプロセスとして見ることで何がより影響し合うのかを明らかにすることができると考える。また、対象時期を不安が再度強くなる産後3ヶ月に焦点をあてることで、よりその時期に合わせた看護援助を検討できるのではないかと考える。母親が適切な認知的評価と対処行動がとれることで不安軽減につながり、虐待予防にもつながるのではないかと考える。

研究実績の概要

本研究は、3ヶ月児をもつ母親の育児ストレッサー、認知的評価、対処行動、ストレス反応というストレス過程におけるストレス反応への影響要因を明らかにすることを目的とした研究である。ストレッサー、認知的評価、対処行動、ストレス反応が各々関連し合っていることは明らかにされているが、二者間での関連を明らかにするまでにとどまっており、どのような変遷でストレス反応が出現するのか、どの要因がよりストレス反応に影響しているのかまでは明らかとなっていない。本研究でストレス反応が出現するまでの経緯や関連の強い要因を明らかにすることで、ストレス反応の出現を軽減させるための看護援助を検討することができると考えられる。
今年度は、昨年度に引き続きA県C市の保健センターで行われている、3-4か月児が対象となる4か月児健康診査のために来所された母親を対象に自記式質問紙調査を行った。調査項目は母親の年齢や育児協力者の有無などの基本属性のほか、育児ストレッサー、認知的評価、対処行動、ストレス反応は既存の尺度を使用して評価した。同意の得られた母親へ質問紙を配付し郵送にて回収した。2023年5月まで調査を行い配付予定人数であった300名に達したため、調査を終了した。300名へ配付して132名より回収でき、そのうち著明な欠損などがみられた回答を除外して115名を分析対象とした。各ストレス反応(不安・不確実感、疲労・身体反応、自律神経症状、うつ気分・不全感)を従属変数とし、属性、育児ストレッサー、認知的評価、対処行動を独立変数とした重回帰分析を行い、関連のみられた因子を推定した。その因子を投入してパス解析を行い、適合度を参考にしながら検討し、パス図を作成し、学会発表や論文投稿に向けて準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度よりA県C市にて質問紙調査を開始することができ、今年度には配付予定人数に達して質問紙調査を終了することができた。しかし、質問紙調査実施場所において、当初予定していた実施機関からの変更による調整等で質問紙調査を開始する時期が遅れ、それに伴い計画が後ろ倒し状態となり、進捗はやや遅れている。
質問紙調査が終了してデータはおおむね揃ったため、今後はこのデータを基に分析を進め、学会発表や論文投稿に向けた準備を進めていく。

今後の研究の推進方策

分析結果について専門家より助言を受けながらまとめていき、年度内には研究成果を論文化できるように進めていく予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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