研究課題/領域番号 |
20K19186
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 聖学院大学 |
研究代表者 |
村上 純子 聖学院大学, 心理福祉学部, 教授 (40831491)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アレルギー疾患 / 家族 / QOL / 保護者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、アレルギー疾患の子どもをもつ保護者への質問紙調査により、患児の病態、QOLと家族への影響、家族のニーズを明らかにする。その結果をもとに、保護者に対するサポートツール(保護者のストレスチェック表とアレルギー手帳)を開発し、試験的運用を行った上で実用化を目指す。本研究により、保護者の不安やストレスの軽減、患児のQOLの維持・向上、アレルギー疾患の難治化を防ぐ予防的支援の手立てを構築する。
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研究実績の概要 |
アレルギー疾患は、長期にわたって生活面に大きな影響を与える病気である。特に患者が子どもの場合は、保護者の心的状態が患児のQOL、病態の安定化や難治化に影響すると考えられる。本研究では家族心理学の視点からアレルギーを持つ子どもの家族をとらえなおすことを目的としている。本研究により、保護者の不安やストレスの軽減、患児のQOLの維持、向上、アレルギー病態の難治化を防ぐ予防的支援の手立てを構築する。 今年度は神奈川県立こども医療センターにおいて行った質問紙調査の分析を行い、論文としてまとめる作業を行った。質問紙調査は、アレルギー疾患が子どもとその保護者にどのような影響を及ぼしているのかを調査し、患児のQOLと家族への影響、家族のニーズを聞き取るために行われた。 得られたデータを心理学的統計法によるデータ解析を行った結果、子どもの年齢によってアレルギー疾患が家族に与える影響が違うことが示唆された。具体的には、患児が2歳以下である場合と2~7歳の子どもである場合とでは、親のQOLのどの側面が影響を受けやすいかが違うことが明らかになった。 今年度は、この結果をもとに、考察を加え論文としてまとめる作業を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
得られたデータの統計処理を行い、それをもとに考察を加え、論文の体裁を整えることができた。
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今後の研究の推進方策 |
論文執筆中であるが、もう少しデータの精査と考察の遂行を重ねる必要があると考えている。2024年度は論文を完成させ学会誌等に投稿する予定である。 また、この調査の結果から臨床の現場に役立てるような提言ができるよう、研究協力者と検討する。
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