研究課題/領域番号 |
20K19196
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
名草 みどり 摂南大学, 看護学部, 准教授 (00737455)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | プレコンセプションケア / 青年期女性 / リーフレット / DVD / 青年期 / 女性 / 動画 / 健康教育プログラム / web調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,青年期女性に対してPCCを啓発するために,健康教育のリーフレットとDVDを作成し評価をすることである。日本では,妊娠前から将来の妊娠のために,健康状態を改善させるプレコンセプションケア(Preconception Care:PCC)以下PCCの啓発が必要であるが,現在,PCCの啓発は行き届いていない。2019年,成熟期女性労働者に, PCC啓発のための健康教育プログラムを行い,評価を行った。その結果,PCCの知識の向上は認められたが,行動変容は一部に留まっていた。そのため,さらに行動変容を促すために,リーフレットの修正と,動画を用いた効果的な指導媒体を作成し評価を行う。
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研究実績の概要 |
2023年度は、「対照群」の6か月後の調査を行った。 目的:青年期女性に対するプレコンセプションケア(preconception care:PCC)啓発のためのリーフレットと動画を評価する。 方法:青年期女性の「対照群」に調査を行った。主要アウトカム指標は、「PCCの知識」9項目、「PCCに関わる意識と行動」15項目、健康増進ライフスタイルプロフィール尺度の下位尺度「健康の意識」「栄養」「ストレス管理」とし、前調査と6か月後にweb調査を実施した。「PCCの知識」と「PCCに関わる意識と行動」はマクネマー検定、健康増進ライフスタイルプロフィールの下位尺度はペアードt検定を用いて統計解析を行った。 結果:対照群の有効な回答が得られた52人(25%)を分析の対象とした。「PCCの知識」について、9項目中8項目6か月後に正解した人数に変化がなかった。そのような中、1項目「やせと低出生体重児」の人数が増加した。「PCCに関わる意識と行動」を有する者の割合は15項目中13項目に変化がなかった。6か月後に増加した項目は「健康診断を受けている」、「家族の病気を知っている」であった。健康増進ライフスタイルプロフィールの下位尺度「健康の意識」「栄養」「ストレス管理」について対照群の6か月後に変化はなかった。 4.考察:青年期女性は、「PCCの知識」の9項目中8項目6か月後に正解する人数の変化はなかったことから、PCCのリーフレットと動画を用いた介入がなければ、「PCCの知識」を得られないことがわかった。「PCCに関わる意識と行動」15項目中13項目、健康増進ライフスタイルプロフィール尺度の下位尺度「健康の意識」「栄養」「ストレス管理」も6か月後に変化はなく、介入がなければ「PCCに関わる意識と行動」はかわらないことが明らかとなった。2024年度は以上の対照群の結果と介入群の結果をふまえた分析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対照群の調査を2022年11月と6ヶ月後の2023年5月を予定していたが、調査対象者が集まらず2023年11月まで調査を行ったため、当初の計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
結果の分析方法および公表 1.調査項目について記述統計を作成する。連続変数はヒストグラムを用いて正規性を確認する。 2.介入群と対照群のPCC健康教育前後の「PCCの知識」、「PCCに関わる意識・行動」「健康増進ライフスタイルプロフィール尺度」、の変化量の差に対応のないt検定を適用し、直後・6か月後のPCC健康教育の効果を検討する。各群の前後差に対応のあるt検定、マクネマー検定を適用する。 3.婚姻の有無・将来の挙児の希望・PCCについての関心の有無とPCC健康教育前と直後の変化、 6か月後の変化、知識の有無との関係にt検定、マンホイットニーのU 検定、フィッシャーの正確検定を適用する。 その後、介入群と対照群の調査結果を分析した内容を学会発表、学会雑誌へ投稿する。
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