研究課題/領域番号 |
20K19199
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
渡邊 香 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 准教授 (70610327)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 新生児死亡 / ベトナム社会主義共和国 / 開発途上国 / ベトナム / 医療提供体制 / 死亡率改善 |
研究開始時の研究の概要 |
低中所得国ベトナムでは、他の保健データの改善と比較して新生児死亡率が高く(11.5件/1000出生, 2017年)、緊急課題である。申請者は、分娩施設や母子の生活環境を調査し、都市部と、農村部や山岳部の違いにより、新生児死亡率の地域格差、周産期医療や産後の母子の環境の格差を発見した。 本研究は、地域間格差の内容および新生児死亡率改善のための内容解明を目的とする。具体的には、①同国の医療提供体制(中央、省、郡、コミューンの各レベル)ごとの妊産婦、新生児の健康状態と管理状況等を調査し、地域間格差の内容を解明する、②周産期医療関係者のフォーカス・グループ・ディスカッションで、問題を明確にする。
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研究実績の概要 |
感染症の世界的流行により、開発途上国である本研究実施国ベトナムの保健行政機関や医療現場は先進国以上の大きな影響を受け、実質上、ベトナム国内で行われるほとんどの研究が停止していた。本研究も同様であった。 また、同期間に起きた保健行政機関での混乱や一部の不祥事による担当者の交代、医療機関での相次ぐ病院長の不在や交代によっても、研究遅延等の影響を受けた。 本研究は、初年度である2020年は感染症流行中であってもオンライン会議システム等を用いてある程度研究を進めることができたが、その後の進行が予定通りにできない(大幅な遅延状態)まま、2023年まで経過した。 現在までに、当該国の倫理審査の承認済みである。調査協力施設の担当者(産婦人科医師、院内の研究部門担当医師、診療録管理者、助産師・看護師の師長)とのオンライン・ミーティングを繰り返し、当該国の診療録および助産録の様式や記載内容、外来と病棟の診療形態、妊婦健診から産褥期の母子の健診までの受診期間と管理体制等に合わせて取得データを精選し、ベトナム国内の多くの病院に当てはまるようデータ入力フォームを完成させた。カルテ情報の調査対象病院は3施設(集約型大規模病院、市中総合病院、農村部の病院)に決定し、各施設の取得サンプル数を決定し、院内の診療録管理者により無作為の抽出作業が完了した(研究者へのデータ引き渡し等はまだ行われていない)。また、グループディスカッションの進め方概案の作成等が完了し、主要な調査施設の院長と連絡相談中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
感染症の世界的流行により、開発途上国である本研究実施国ベトナムの保健行政機関や医療現場は先進国以上の大きな影響を受け、実質上、国内で行われるほとんどの研究が停止していた。本研究も同様であった。 また、同期間に起きた保健行政機関での混乱や一部の不祥事による担当者の交代、医療機関での相次ぐ病院長の不在や交代によっても、研究停止等の影響を受けた。 本研究は、初年度である2020年は感染症流行中であってもオンライン会議システム等を用いてある程度研究を進めることができたが、その後の進行が予定通りにできない(大幅な遅延状態)まま、2023年まで経過した。
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今後の研究の推進方策 |
現在、当該国の倫理審査の承認済み、データ入力フォームの完成、グループディスカッションの進め方概案の作成等が完了している。主要な調査施設の院長と連絡相談中のため、データが揃い次第、分析および成果報告を行う。
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