研究課題/領域番号 |
20K19207
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
舩山 健二 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (70796127)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 刑務所出所者 / ヘルスケアニーズ / 身寄りのない / 看取り / 触法障害者 / 健康の社会的決定要因(SDH) / 看護倫理 / 健康の社会的決定要因(SDH) / 無料低額診療 / 医療 / 支援 / フォレンジック看護 / 地域生活定着支援センター / 全数調査 / 受刑者 / 看護 / 質問紙調査 / 刑余者 |
研究開始時の研究の概要 |
軽微な犯罪を繰り返し、刑務所への入所を繰り返す、高齢者や障がい者の存在が明らかとなっています。このような方々が、刑務所出所後に地域社会において、生活が送られるように支援が展開されています。しかし、刑務所出所者のヘルスケアニーズについては、今日まで明らかにされてきませんでした。本研究は、刑務所出所者ご本人の語り、支援者、医療提供者、それぞれへインタビューやアンケート調査を実施し、刑務所出所者のヘルスケアニーズを明らかにするための研究です。
|
研究成果の概要 |
全国の地域生活定着支援センターの長を対象に実態調査研究を実施しました。その結果1.刑務所医療の不適切な対応、2.刑務所出所者の受療態度(医療依存と医療拒否)、3.地域の保健医療従事者の刑務種出所者に対する、無知・偏見・差別、4.刑務所出所者の入院受け入れ調整の困難、5.刑務所出所直後の受診費は生活保護からの拠出が最多であること、6.刑務所出所者をひとりの地域住民として生活者と捉えた健康維持・増進に期待が寄せられていることを明らかにしました。 また、インタビュー調査を通じ「身寄りがない刑務所出所者を看取った障害者グループホーム施設長の経験」を明らかにしました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
刑務所出所者が置かれている社会的状況について、刑務所出所者のヘルスケアニーズを通じて、捉えることができました。共生社会の実現に向け、生存権保障や健康の社会的決定要因(SDH)の観点からも学術的意義のある研究です。また、刑務所出所者に焦点化した研究知見の蓄積は、公衆衛生や看護倫理の発展への寄与にとどまりません。本研究知見は、実務レベルにおいても、処遇が難しい刑務所出所者への対応に示唆を与えることで、その支援を通じ、広く保健医療福祉従事者による保健医療福祉の支援の質向上が期待されます。
|