研究課題/領域番号 |
20K19212
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
竹村 和誠 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (90779951)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 看護職者 / 認知症 / 高齢者 / 日常生活 / 意思把握 / 文献検討 / 思い / 行動の意味 / 認知症高齢者 / 視点 / 指標 / 関連要因 |
研究開始時の研究の概要 |
看護職者にとって認知症高齢者とコミュニケーションが円滑に行えないことが困難感に繋がっている。困難感の要因の一つとして看護職者からの一方的な視点による関わりが考えられ、対策には認知症高齢者の視点から本人の意思を把握し関わる必要があると考えられる。しかし、看護職者が実際にどのようにして認知症高齢者の視点から本人の意思を把握するのか、どのような点に着目すればいいかといった総合的な指標や尺度は、現時点では明らかにされていない。本研究は看護職者が「認知症高齢者の視点」から本人の意思を把握するための総合的な指標の開発と認知症高齢者の意思の把握に関連する要因を明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
2022年度は看護職者が認知症高齢者の視点から意思を把握するために実践していることを先行研究から文献検討した内容を「看護職者が日常生活において認知症高齢者の視点から意思を把握するために実践していることに関する文献検討」という表題で第42回日本看護科学学会学術集会にて発表することができた。具体的な内容としては、看護職者が日常生活において認知症高齢者の視点から意思を把握するために【認知症高齢者へ思いを巡らせ意思を把握する】ことや【家族・他者・本人からの情報をアセスメントし、チームで意思を把握する】ことを実践しており、認知症高齢者の立場に立ち、多方面から情報収集を行い、アセスメントし、チームで連携しながら意思を把握していることが明らかになった。また、【認知症高齢者を生活者として捉えて関わりながら意思を把握する】ことや【認知症高齢者の反応や思いを直接確認しながら意思を把握する】ことから、認知症高齢者を生活者として捉えつつ、関わりの中で常に意思を探り、直接尋ねることで日常生活での意思を把握できるよう実践していることが明らかとなった。さらに、【振り返りを通して認知症高齢者の意思を把握する】ことから、自身のケアを主観的・客観的に振り返り、関わり方の改善点や認知症高齢者の言動の理由などをアセスメントし、関わり方を評価・修正しながら意思を把握しようと取り組んでいることが示唆された。 しかし、研究目的2のアンケート調査を行うにあたり、アンケート項目の作成を試みたが文献検討のみでは認知症高齢者の視点を把握することに関連すると思われる項目を十分に抽出できなかった。そのため、本年度はCOVID-19も影響も少なくなりつつあるため、研究目的1の看護職者へのインタビュー調査を行い、認知症高齢者の視点に基づき意思をどのように把握しているかを明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究目的1に該当する文献検討は行ったものの、研究目的2のアンケート調査を行うにあたり、アンケート項目の作成を試みたが文献検討のみでは認知症高齢者の視点を把握することに関連すると思われる項目を抽出できなかった。そのため、2022年度は、アンケート調査を行うことができていない。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、COVID-19も影響も少なくなりつつあるため、研究目的1の看護職者にインタビュー調査を行い、認知症高齢者の視点に基づき、意思を看護職者がどのように把握しているかを明らかにする。インタビュー調査の結果からアンケートの項目を明確にする。
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