研究課題/領域番号 |
20K19214
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
安本 理抄 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (00733833)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 結核患者 / 保健師 / 生活支援 / 社会資源 / 結核 / 生活困窮 / 罹患連鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の結核罹患率は12.3(人口10万対)、結核死亡率は1.8(人口10万対)まで減少しているが、先進国の多くと比較すると未だ高い。罹患者の半数以上が高齢者で、高齢層ほど排菌患者の割合も高く、患者の生活背景は複雑で多様である。過去の生活から発病に至った経緯を把握し、「受診の遅れ」の要因を探索する。また、新たな感染者を増やさないための保健師の支援実態を明らかにし、DOTS戦略のもと服薬支援のアセスメントから治療終了後の生活習慣の改善を見据えた支援モデルを構築する。
|
研究実績の概要 |
わが国の2018年の結核罹患率は12.3(人口10万対)で結核死亡率は1.8(人口10万対)である。欧米先進国の結核罹患率に年々近づきつつあるが低まん延国の水準を上回っている。結核罹患者の半数以上が高齢者で、高齢層ほど排菌患者の割合が高い。また、結核患者の生活背景は複雑かつ多様である。過去の生活から発病に至った経緯を把握し、「受診の遅れ」の要因を探索する。また、新たな感染者を増やさないための保健師の支援実態を明らかにし、DOTS戦略のもと結核治療終了後の生活習慣の改善を見据えた結核患者支援モデルを構築する。 2023年度は、シンポジウム、講演会、学術集会等に参加し、結核患者が治療継続できるために必要な社会資源や、検査方法、治療、VNTR解析の最新の知見を得た。また、結核の発生動向、地域差、地域連携、人材育成など、結核対策の方向性についての最新情報を得ることができた。ワークショップを開催し、結核患者の生活実態、「受診の遅れ」の要因、結核患者数が減少し結核患者の診療経験が乏しい医師が増えていること、結核病床の縮小・閉鎖による医療の偏在化などの影響、連携の重要性について、保健所保健師、結核専門医等と意見交換を行った。保健所保健師を対象としたインタビュー調査を行うため、結核患者支援を行う保健師と話し合い、調査内容の検討、項目の整理及びインタビューガイドを作成し、所属大学の倫理審査委員会の審査を経て、調査協力の依頼を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
保健所保健師を対象にインタビュー調査を行うための準備を行った。新型コロナウイルス感染症の流行による生活様式の変化を考慮する必要があり調査内容の見直しを行ったため。
|
今後の研究の推進方策 |
研究協力機関の状況に合わせて保健所保健師へのインタビュー調査を行い、データ収集、結果の分析を行う。全国の保健所保健師を対象に結核患者の生活支援についての実態調査を実施し、受診が遅れ、重症化する生活スタイルの要因を探索する。
|