研究課題/領域番号 |
20K19215
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
佐藤 美紀子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (20457188)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 脳卒中 / セルフマネジメント / セルフマネジメントプログラム / 脳卒中後疲労 / 脳卒中後疲労セルフマネジメントプログラム / 実現可能性試験 / 脳卒中後の疲労 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中の再発率は高く、再発を繰り返す度に重症化して、QOLの低下や医療・介護費の増大を招いている。この課題に対して、患者が主体的に疾患管理に参画するセルフマネジメントの実践とその支援が求められる。セルフマネジメントを成功させるためには、健康状態をモニターする必要があるが、脳卒中には特異的なバイオマーカーがないことなどから、健康状態のモニタリングが極めて困難である。そこで、本研究では、セルフマネジメント尺度や、ICTを活用して簡便に健康状態のモニタリングができるツールの開発、そのツールを用いたプログラム開発を行い、プログラムの実施による脳卒中の再発予防、QOLの向上、医療経済効果を検証する。
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研究成果の概要 |
介入の開発のフェーズでは、文献レビュー、概念分析、患者調査、医療従事者調査により、脳卒中療養生活セルフマネジメントプログラムを開発した(2020~2024年度は脳卒中後疲労に特化したプログラムを開発)。開発したプログラムは、専門家・当事者コンサルテーション、フィールドワークにより、安全性と妥当性を検証した。 実現可能性試験のフェーズでは、少数サンプルの無作為化比較試験(n=14)を行い、プログラムの実現可能性と受容性(研究対象者に受け入れられること)を検証した。さらに、1群プレテスト・ポストテストデザインを用いて、30名に介入試験を行い、プログラムの効果を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中後には複数の機能障害・症状を併発しやすく、それらが適切にマネジメントされないことで、更なる機能低下・症状悪化、医療・介護費の増大を招く実態がある。それを回避するためには、患者が主体的に療養生活上の課題に対処できるよう、セルフマネジメントスキルの獲得を支援する必要がある。現在、脳卒中後のセルフマネジメント介入のエビデンスは十分に構築されていない。 本研究は、脳卒中後のセルフマネジメント支援におけるエビデンスの構築において意義がある。また、本プログラムを通して、患者のセルフマネジメントスキルの獲得、脳卒中の再発・重症化予防、QOLの向上に寄与できる。さらに、医療経済効果が期待できる。
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