研究課題/領域番号 |
20K19216
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 |
研究代表者 |
渡邊 美保 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (70571313)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 高齢者 / リロケーション / 看護ケア / 移行期 / 回復期病院 / ケアガイドライン |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者にとって、生活の場を移転(以下、リロケーション)することは、生活・空間、対人的環境の変化を伴い、心身の回復に大きな影響を及ぼす。特に、急性期病院から回復期病院に転院する高齢者の看護介入は、高齢者の生活機能の回復と生活の場を左右するため重要である。本研究では、研究基盤をもとに、質問紙調査と面接調査を併用し、「高齢者のリロケーションを促進するケアガイドライン」の有用性と汎用性を検証し、臨床の場での活用を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では急性期病院から回復期病院に転院する高齢者の移転ストレスシンドロームの予防や低減を図るため、申請者が進めてきた高齢者のリロケーションを促進する看護ケアの研究成果をもとに、量的・質的アプローチを用いて『高齢者のリロケーションを促進するケアガイドライン』(以下、ケアガイドライン)の有用性、汎用性を検証し、臨床活用を目指すことを目的としている。 高齢者のリロケーションを促進する看護ケアとは、転院に伴う生活・空間、対人的環境の変化に伴う高齢者の心身のダメージを緩和し、新しい環境への適応を促進するケアを意味する。 令和5年度は研究者が進めてきた高齢者のリロケーションを促進するケアガイドライン(案)について、回復期病院に勤務する看護師10名を対象に、半構造化面接を行った。ケアガイドライン(案)は、研究者が取り組んできた研究成果をもとに作成した内容であり、コロナ流行前にとったデータである。したがって、コロナ禍における面会制限や感染症対策など多様な状況下における高齢者のリロケーションケアは含まれていない。 そのため、面接ではケアガイドライン(案)の項目内容、および実際に行っているケアとの共通点、相違点について語って頂くとともに、コロナ流行後にリロケーションケアとして工夫していることについて語って頂いた。得られた内容は、コード化とカテゴリー化を行い、質的帰納的に分析を行った。研究成果は、コロナ禍の高齢者のリロケーションを促進する看護ケアとして、第29回日本老年看護学会学術集会で発表予定である。 次年度は高齢者のリロケーションを促進する看護ケアガイドラインの構築に向けて、構成内容について回復期病院の看護師を対象に質問紙調査を行う予定である。その準備段階として、倫理審査委員会への申請を行い、質問紙(Googleフォーム)を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、研究協力施設との調整および業務調整に時間を要した。令和6年度は質問紙調査を開始できるように、研究協力候補施設にアクセスし、スケジュール調整を図る予定である。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は回復期リハビリテーション病院の看護師を対象に、先行研究から得られた『高齢者のリロケーションを促進するケアガイドライン』の構成内容について質問紙調査を行う。研究協力候補施設へ研究依頼を行い、段階的に進めていく予定である。質問紙調査の結果はケアガイドラインの有用性の検証および、洗練化に活かす。
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