研究課題/領域番号 |
20K19219
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 弘前医療福祉大学 |
研究代表者 |
鎌田 洋輔 弘前医療福祉大学, 保健学部, 助教 (10828495)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 悪性脳腫瘍 / デルファイ法 / 家族支援 / 情報収集項目の開発 / 脳腫瘍患者の家族 / 情報収集項目 / 退院支援 / 退院支援アセスメントシート / 家族看護 / 脳腫瘍患者 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性脳腫瘍は、術後も抗がん剤治療を受けながら入退院を繰り返しても、経過と共に悪化していく場合がほとんどである。患者のみならず家族の身体的、精神的負担も大きいとされている。本研究は、悪性脳腫瘍患者の家族用の退院支援アセスメントツールが存在しないことに着目し、退院後の療養生活が少しでも不安なく過ごせるような専用のツールが必要と考えた。そのツールは、患者の負担を考えて、また家族の不安が強いという先行研究から、家族向けの退院支援アセスメントシートを開発する。その信頼性を検証後に、普遍的に使えて有用であることを、アセスメントする側とされる側の双方から確認する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、悪性脳腫瘍患者の家族が抱く退院後の生活に対する思いや不安について入院期間中に医療者がアセスメントするために、家族が記入する尺度を開発することである。1年目(2020年度)には、脳腫瘍患者の家族の思いを質的に分析した7件の先行文献より、悪性脳腫瘍患者の家族をアセスメントするための情報収集項目として、8カテゴリー92設問を作成し、臨床経験3年以上の看護師を対象にデルファイ法を行い、悪性脳腫瘍患者の家族が記入する情報収集項目としての合意を得た。各設問に対し、1を「必要い」、5を「必要」とした5段階リッカート尺度で回答を求め、4と5を合わせて「必要」とし、回答全体の「必要」を選択した割合を合意率として算出した。すべての設問の合意率の平均値を算出し、第3回調査の合意率の平均値(87.3%)以上だった項目を合意が得られたと判断した。第3回調査に回答した看護師は45名(回収率47.9%)であり、47設問において合意が得られた。2年目(2021年度)には、1年目に得られた結果を考察し、研究成果としてまとめた。合意が得られた47設問は、悪性脳腫瘍患者の家族が抱く悪性脳腫瘍特有の症状に対する不安を含み、Deekenらが22の家族用尺度を項目別にレビューした結果(2003)と比較検討した結果、他の家族用尺度で評価されているDomainの内容が概ね含まれていることを確認した。また、家族の心理的負担が少なく、看護師のアセスメントから支援につなげやすい設問で合意が得られた。今後は、臨床での適応が可能な尺度化に向けて、看護師視点からの判断だけではなく、家族視点からも設問内容を検討し、合意が得られた設問をどのように活用していくことができるかについても検討していく必要性が示唆された。47設問を構成するカテゴリーを再検討し、尺度の使用時期と時期別の設問内容を検討していく必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年8月より体調を崩し、9月から2023年8月頃まで治療のため休職中であり、研究作業も滞っている。
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今後の研究の推進方策 |
現在の治療が終了し次第研究作業を再開し、1年目(2020年度)、2年目 (2021年度)までの研究成果より明らかにした悪性脳腫瘍患者の家族をアセスメントするための尺度の質問項目を臨床で活用できるよう内容を検討し、有効性を検証していく。 有効性の検証は、COVID-19の感染状況を考慮しながら研究者の居住県内の病院を対象に研究依頼を行い、可能であれば徐々に依頼施設を拡大していく。課題を遂行する上での課題として、COVID-19の影響により、対象者に対し対面でのデータ収集が難しいことも考えられる。そのため、看護師へはオンラインを活用し、非対面形式での面接調査を実施し、家族に対しては質問紙調査にて本研究の設問に対するリフレクションを行ってもらい、その結果を活用していくなどの非対面形式でのデータ収集の方法を検討する。
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