研究課題/領域番号 |
20K19220
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
相馬 正之 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (40554994)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 足趾把持力 / 転倒予防 / 運動行動変容 / 高齢者 / ストレッチ / 行動変容 / 縦断研究 / フットケア |
研究開始時の研究の概要 |
理学療法士による運動療法や看護師によるフットケアなどの専門職ではなく,高齢者自身で足趾,足部ストレッチを実施してもらい,足趾把持力向上効果を検証するとともに,足趾・足部や下腿機能を評価し,足趾把持力の向上メカニズムの解明をする。また,地域在住高齢者に対して縦断的に身体・認知・精神心理機能の客観的評価や行動変容ステージの聴取を行い,身体・認知・精神心理機能の加齢要素が足趾把持力に与える影響を明らかにすることで足趾把持力の特性などの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では,介入研究にて高齢者を対象に専門職ではなく高齢者自身によるフットケアの実施で足趾把持力向上が得られるか検証すること,地域在住高齢者に対する縦断研究から運動行動変容を阻害する背景因子を明らかにすることを主目的とした。介入研究の結果からは,高齢者自身が12週間のストレッチなどを含めたフットケアを実施することにより足部柔軟性が向上した。足趾把持力については,有意に増加はしなかったものの,有意傾向にあった。また,縦断研究の結果からは,運動行動を阻害する背景因子は抑うつであることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは,看護師や理学療法士などが足趾・足部のストレッチやフットケアを行うことで,足部柔軟性が向上に伴い足趾把持力が増強することが示されていた。しかし,本研究からは専門職の介入ではなく高齢者自身による足趾・足部ストレッチを含めたフットケアにより足部柔軟性の向上が得られることが示された。また足趾把持力については,有意に増加はしなかったものの,有意傾向にあった。 本研究により,専門職ではない高齢者自身によるフットケアにより,足部柔軟性の向上は得られたことから,もう一工夫を加えることで,足趾把持力増強に繋がる可能性があることが示され,本研究の発展により転倒予防などに貢献できるものと考える。
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