研究課題/領域番号 |
20K19221
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 日本保健医療大学 |
研究代表者 |
旭 竜馬 日本保健医療大学, 保健医療学部理学療法学科, 講師 (60751724)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / サルコペニア / 転倒 / 骨折 / 地域在住中高年者 / 要介護 / アライメント / ロコモティブシンドローム / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
近年では骨粗鬆症とサルコペニアが合併した状態(骨粗鬆症サルコペニア)の問題が提起されている。白人では、骨粗鬆症サルコペニアが将来の骨折や死亡のリスクとなることが明らかになっている。しかし、骨や筋のリモデリングに影響するビタミンD代謝や骨密度を含め、白人とアジア人では人種での背景が大きく異なる。したがって、我が国での骨粗鬆症サルコペニアの有害事象リスクを明らかにする必要がある。 本研究は中高年女性において、骨粗鬆症とサルコペニアが合併した状態(骨粗鬆症サルコペニア)が転倒や骨折、要介護といった有害事象に及ぼす影響を解明することを目的とした。
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研究成果の概要 |
追跡期間の4年間のうち、骨折の発生は24件(3.6%)であった。各該当群における骨折の割合は、サルコペニアが0%、骨粗鬆症が6.6%、骨粗鬆症サルコペニアが22.2%であり、骨粗鬆症サルコペニアを有する参加者は4年間における骨折の割合が有意に高かった。 骨折発生率は有意に骨粗鬆症サルコペニアが高く、骨粗鬆症とサルコペニアを併発した状態は骨折リスクが高まることが示唆された。骨粗鬆症もしくはサルコペニアへの介入は、骨折リスクを減少させる可能性があり、改めて国内でも骨粗鬆症サルコペニアへの対策を構築していく必要があると考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究では、まず骨粗鬆症サルコペニアにおける身体機能、骨密度の特徴が明らかにした。骨粗鬆症サルコペニアの特徴を明らかにすることで、骨粗鬆症とサルコペニアの両方を考慮した対策を構築できると考える。さらに、骨折の有害事象と骨粗鬆症サルコペニアとの関係が明らかにした。骨粗鬆症だけでも骨折リスクは高まるものの、さらにサルコペニアを併発していると骨折の割合が約4倍も増加することが示唆れた。骨粗鬆症もしくはサルコペニアへの介入は、骨折リスクを減少させる可能性があり、改めて国内でも骨粗鬆症サルコペニアへの対策を構築するための基盤的研究となったと考える。
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