研究課題/領域番号 |
20K19225
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2021-2023) 東京女子医科大学 (2020) |
研究代表者 |
吉澤 裕世 順天堂大学, 国際教養学部, 准教授 (70758721)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | フレイル予防 / 高齢者の保健事業と介護予防一体的実施 / 後期高齢者の質問票 / 通いの場 / フレイルチェック / フレイル / 後期高齢者質問票 / 一体的実施 / 保健事業 / 介護予防 / 介護予防事業 / 地域包括システム / 地域包括ケア / 地域づくり |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①モデル地域において実施したフレイル早期発見・予防プログラムの結果からスクリーニン グされたフレイル高リスク者を、KDBデータを含めた解析により対象者の特性の明確化・類型化を行う。②類型化に従って既存事業や専門職の介入が必要な医療・保健・介護サービ スの支援につなげる。③②の支援システムにおける促進・阻害要因を明らかにする。④②の支援システムの導入効果⑤③④の結果より、実施自治体担当者に向けたマ ニュアルを作成⑥作成したマニュアルを全国のフレイル早期発見・予防プログラム実 施自治体(地方都市、小規模都市等)へ導入し、実施可能なフレ イル支援のデファクトスタンダードの構築
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研究実績の概要 |
通いの場で実施しているフレイルチェックの際に市民サポーター主体でフレイル予防の講義を実施したり、参加者同士でフレイル予防について話せるようなグループワークを行った。さらに、22項目のフレイルチェックのうち8項目以上かつ片足立ち上2項目がり、握力、滑舌のうち際に2項目以上該当した方へハイリスク者支援の実施を行った。その結果、ハイリスク者支援の実施率が32%と増加した(前年比+17.5ポイント)。同じ年代の市民サポーターとのグループワークや講義によって、専門家から勧められる以上に自分事化、行動変容に繋がったと考えられる。 今年度はフレイル予防の啓発活動として、啓発パンフレットを作成し市内全域で行っているフレイル予防活動(フレイル予防ポイント、フレイルチェックの勧奨など)を掲載した。フレイル予防ポイント制度においては、70~80歳代が5割を占め、高齢者の参加獲得に繋がった。さらに、このフレイル予防ポイント参加者は、フレイル予防に力を入れているモデル地域での加入者が増え、特に週1回以上の活動者数が他の地域よりも多い結果となった。地域全体でのフレイル予防啓発活動が、住民の市民活動に繋がった可能性が考えられる。 後期高齢者の医療介護レセプトデータを活用し、2020年度健康診断受診時の「後期高齢者の質問票」の回答が、① 将来の要介護新規認定を予測し得るか、② 質問票で評価したフレイル状態と併存疾患状態が要介護新規認定のハザード率に対して相加効果がみられるかをそれぞれ明らかにすることを検討した結果、質問票4項目以上該当者は、要介護新規認定のハザード比が2.47倍であることが明らかとなった。さらに、4項目以上かつ併存疾患ありは、要介護新規認定のハザード比が6.57倍であることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
通いの場の活動もコロナ前の状況に戻り、止まらずに実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は市内全域に展開することと合わせて、これまでの成果を論文化することをすすめる。
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