研究課題/領域番号 |
20K19235
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 青森中央学院大学 (2023) 弘前大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
山田 基矢 青森中央学院大学, 看護学部, 講師 (60765189)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 男性高齢者 / コミュニティ形成 / コミュニティ再構築 / 自主組織化 / アクションリサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者が中心となって、男性高齢者の社会参加を促す目的で2018年から男性限定のサロンを実践してきた。サロンの開催を支援しているうち、参加者によるディスカッションでは、自分たちでコミュニティの問題を議論するようになってきている。本研究はこのサロンの継続を通してコミュニティ再構築に向けた議論の場として成熟させるとともに、参加者自身が自発的にコミュニティ再構築に向けて住民を主導していくプロセスへと支援をステップアップさせて、3年間で成果を検証するものである。
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研究実績の概要 |
避難指示解除区域に帰還した男性高齢者を対象にして研究代表者が企画するサロンが、町民がつながる人間関係の復興の場、コミュニティ再構築に向けた議論の場として成熟し、リーダーシップが醸成され、自発的に住民を主導していくプロセスを検証することが目的である。 本研究は男性高齢者のコミュニティ参加を促すサロンのアウトカム評価を目指すものであり、継続実施するものである。しかしながら、COVID-19の影響を受け、サロンの開催を見送っていた。感染予防策として、人との交流機会の見直しを行っている間に、町の状況もまた変化する。他の男性中心の組織の結成やサポートがあったり、居住者が増え、組織に関わらない交流関係を構築できるようになっていった。さらに、高齢者が中心であったこともあり、本サロンで掲げていた人間関係の復興やコミュニティ再構築といったニーズよりも健康支援に関するニーズの高まりといった変化も確認することができた。以上のことから、本研究で構築していた組織の継続化の必要性が低いことも見えてきたことから、協力機関との話し合いの下でサロンのアクションは終了する判断に至った。 今後の研究の展開として、アクションは終了となったため、現地での活動は行わない。成果公表は論文として2022年にしているが、以降のサロンで蓄積してきたデータはある。そのため、更なる成果公表できる可能性は否定できないことから延長申請し、継続的に取り組むこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、アクションリサーチという特性である、環境面の変化要因(COVID-19の影響)によって、大きく計画の軌道を修正する必要性が生じた。サロンの開催ができなかった期間も地域では住民が生活しているため、継続できなかったサロンの機能に代わるようなイベントの企画も開催されてきた。帰還して年数が経過して新たなコミュニティが各々形成されてきていることや、加齢のため健康不安の増大や健康支援のニーズの高まりなど、本アクションの目的と現在の住民ニーズが合致しないことなどが、他会の参加を通して見えてきた。以上より、予定通りの計画で進行できなかったため、「遅れている」という区分を選択した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は本研究の成果公表として、本研究で蓄積したデータの論文化を予定しているため、使用計画を立てた。
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