研究課題/領域番号 |
20K19238
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 群馬大学 (2021-2023) 新潟大学 (2020) |
研究代表者 |
堀田 かおり 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (90760851)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 女性 / 自立高齢者 / 閉じこもり予防 / 強み / well-being / 女性自立高齢者 / Well-being / 役割 / 居場所 / 支援プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「女性自立高齢者の得意なこと、関心をもっていること」を女性自立高齢者の強みとして把握する。強みの把握は、フォトボイスの手法を用いる。フォトボイスは、一定のテーマで写真を撮影して説明を付け、その写真と写真の解釈をもとにグループで討議をすることによって強みや課題を共有し、解決方法を住民自らが発見する手法である。女性自立高齢者と支援者の視点からとらえた女性自立高齢者の強みを活かし、閉じこもり予防支援プログラムの開発と検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、女性の自立高齢者が地域における活動や取り組みに対して抱いている関心や得意なことを「強み」として着目し、女性の自立高齢者の強みを解明することが目的である。女性の自立高齢者の強みを活かして、閉じこもり予防を支援するプログラムを開発することにより、要介護状態にならずに住み慣れた地域で自立した生活を継続できることを目指す。 新型コロナウイルス感染症の拡大により、高齢者は、地域における活動への参加のあり方が変化した。そのため、2023年度は、高齢者の社会参加の現状について、文献検討により把握した。高齢者は、インターネットを活用したオンライン通いの場により高齢者同士で交流したり、動画をもとに自宅で運動を継続したりできていることが報告されていた。しかし、格差は縮小してきているものの、インターネットの普及は地域差があり、インターネットを活用した社会参加には、課題があることも報告されていた。新型コロナウイルス感染症の流行を経て、各地域における高齢者の活動や取り組みの違いがさらに広がっている可能性があり、地域差を考慮して女性の自立高齢者の関心や得意なことを明らかにする必要性が確認できた。また、新型コロナウイルス感染症の流行によって、自立高齢者は生きがい感が低下したことが報告されていた。さらに、自粛生活により運動量が低下した高齢者は、栄養状態や精神機能が有意に低下したことも報告されていた。社会活動が制約された時期があることも考慮して女性の自立高齢者の強みを把握し、閉じこもりを予防するための支援プログラムを検討していく必要があることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、高齢者の社会参加のあり方が変化した。高齢者の社会参加や活動の現状を踏まえるために文献検討を追加し、進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に文献検討を行うことよって把握した、高齢者の社会参加や活動の現状を踏まえ、女性の自立高齢者にインタビュー調査を行う。
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