研究課題/領域番号 |
20K19240
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
水谷 真由美 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (10756729)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Positive deviance / 公衆衛生看護学 / 国際協力 / 高血圧 / Health promotion / ポジティブデビアンス / 健康増進 |
研究開始時の研究の概要 |
インドネシアは、心血管疾患等による死亡が増加し、高血圧予防・管理が急務である。本研究の目的は、①インドネシア農村における非高血圧女性の定期的血圧測定に関連する健康推進員の支援について、どの項目が定期的血圧測定に関連しているかを明確化し、②ポジティブデビアンスな(不利な状況においても健康行動を実践している)人から見出した、地域で入手可能な資源である健康推進員の支援を組み込んだ介入を実施、効果を評価することである。将来的に、その地域で実現可能な介入を他地域へ普及し、地域保健活動の充実を目指す。
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研究実績の概要 |
インドネシアでは、高血圧が関連する心血管疾患等による死亡が急増し、高血圧予防・管理、健康増進対策が急務である。本研究では、地理・経済・教育的に不利な状況にあるインドネシア農村部の中でも、定期的血圧測定(健康行動)を実践している人(ポジティブデビアンス:Positive deviance)に着目した。本研究チームの先行研究より、地域の健康推進員からの支援を受けている女性は、定期的血圧測定を実践していた。本研究の目的は、インドネシア農村部における定期的血圧測定に関連する健康推進員の支援について、どのような支援が定期的血圧測定に関連しているかを明らかにすることである。本研究の意義は、地域で入手可能な資源や成功要因によって実現可能な高血圧予防・管理、健康増進のためのアプローチを探索していくことである。 2022年度は、以下について実施した。 1)インドネシア研究協力者との研究計画・実施に関する検討:新型コロナウイルス感染症の影響により、インドネシアへ渡航することが困難であったため、オンラインビデオ会議システムやメール等で連絡をとった。検討の結果、研究方法について、インドネシアの既存のデータベースを用いて、空間疫学を援用した解析を行うこととした。 2)既存のデータベースの解析・結果:インドネシアの既存のデータベースを用いて、地域住民の定期的血圧測定に関連する健康推進員の支援について、空間疫学を援用し、地域レベルでの解析を行った。その結果、空間回帰モデルにより有意な関連を見出すことができた。研究成果を論文投稿する予定で、結果と考察のまとめを進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、インドネシアへの渡航が難しく、進捗が遅れていた。しかし、研究方法を修正し、解析を進めることができたため、目標達成に向け、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症に関する状況をみながら、インドネシア研究者とともに検討し、研究を推進していく。
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