研究課題/領域番号 |
20K19252
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 天使大学 |
研究代表者 |
小島 有沙 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (40736443)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | スキン-テア / 高齢者看護 / 介護老人保健施設 / スキンテア / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
スキン-テアとは、主に高齢者の四肢に摩擦・ずれにより発生する外傷性創傷である。75歳以上で何らかの日常生活援助を受けているとハイリスクに該当するため、介護老人保健施設入所者はハイリスク該当者が非常に多く、全ての対象者に予防策を実施するのは困難である。申請者はこれまでリスク因子の調査を行ってきたが、発生の具体的な状況については先行研究からも明らかになっていない。本研究では、介護老人保健施設の援助者の認識から、どのような生活援助の際にどのような条件で介助を行うとスキン-テアが発生しやすいのかを明らかにし、そこから示唆を得て、介護老人保健施設における効果的なスキン-テア予防策を構築することを目指す。
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研究実績の概要 |
スキン-テアは摩擦・ずれによって生じる皮膚損傷(部分層創傷)であり、主に高齢者の四肢に発生する。本研究は、介護老人保健施設で勤務する看護職・介護職が認識するスキン-テア発生状況について明らかにすること、およびそこから示唆を得て、介護老人保健施設における効果的なスキン-テア予防を構築することを目的としている。2023年度までに以下の段階まで研究を実施している。 【Phase1】 介護老人保健施設に勤務する看護師・介護士へのインタビューの結果から、①高齢者の活動を拡大していくための日常生活援助においてこそスキン-テアが発生しやすいという「生活の場である介護老人保健施設の特徴」、②危険を回避できない等の「認知症高齢者独自の発生要因」、③施設設備や人員配置などの「環境要因」、④援助者および高齢者自身が発生時に気付かないという状況が「発生状況不明な事例の要因」となっていることを明らかにした。結果について、2021年7月に9th Asia Pacific Enterostomal Therapy Nurse Association Conferenceにて発表した。 【Phase2】 Phase1の結果から調査票を作成し、2021年10月~2022年3月にかけてアンケート調査を実施した。政令指定都市A市の介護老人保健施設48施設のうち13施設の協力が得られ、275名より回答が得られた。分析の結果を2024年度中に発表し、介入研究のパイロットスタディを実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度~2021年度においては新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言のため、高齢者施設での調査を行える時期が遅れてしまった。また、2022年度~2023年度においては、産前・産後休業、育児休業を取得しており、研究に従事することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度:【Phase2】アンケート調査の結果の学会発表および論文投稿を行う。また、今回の調査結果から、日本創傷・オストミー・失禁管理学会が推奨しているスキン-テア(皮膚裂傷)の予防と管理のベストプラクティスに提示している、安全に移乗するための援助技術である「スライディングボードを使用した移動介助」が現場ではあまり行われていないことがわかった。スキン-テア予防の介入研究の前段階として、移乗援助技術についての検討を行っていく必要がある。
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