研究課題/領域番号 |
20K19270
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 聡明 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (50824653)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コミュニケーションロボット / 在宅看護 / 看護理工学 / ICT / 在宅医療 / センサリング / 認知症ケア / BPSD |
研究開始時の研究の概要 |
認知症周辺症状の発生は、臨床上の大きな問題であり、特に多動や攻撃的な行動が出てしまうと、休息パターンの乱れがおき更に心理症状が更に進む、増悪スパイラルが起きてしまう。しかし現在、それを早期発見・緩和する手段が限られていることが問題である。そこでこの研究では休息パターンの乱れによる増悪スパイラルに着目し、実態調査と休息パターンの確立を促すパーソナライズドロボットの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
認知機能が低下しやすい高齢者にとって、日々の健康行動の維持と活動パターンの維持が非常に重要である。健康な成人でさえ、健康行動を継続することは困難であるため、健康行動パターンをセンシングし、適切なフィードバックを提供するインターフェースの開発が必要である。近年、介護ロボット技術の進展において、コミュニケーションロボットが重要な焦点とされている。本研究ではコミュニケーションロボットに健康行動をセンシングするシステムを導入、長期試用を行った。その結果、ロボットによるフィードバックにより、高齢者の健康行動の維持と変容を促すことが可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の学術的意義は、高齢者の健康行動をサポートするコミュニケーションロボットの開発に関する新たな知見を提供することです。その結果、健康行動のセンシングと適切なフィードバックが効果的であることが明らかになりました。この知見は、高齢者ケアの向上に貢献するだけでなく、健康行動に関心のある研究者や開発者にも重要な示唆を与えます。社会的には、高齢者の生活の質向上や健康寿命の延伸に寄与し、介護労働者の負担軽減や高齢者の自立支援にも役立つ可能性があります。この研究は、高齢社会における持続可能な健康管理と介護の実現に向けた重要な成果となります。
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