研究課題/領域番号 |
20K19272
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
武井 勇介 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (70723576)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 産後うつ病 / 保健師 / 教育プログラム / インストラクショナルデザイン / ADDIE / Kirkpatrick / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、産後うつ病を予防するための保健師の教育プログラムの開発とその効果を検証することである。 産後うつ病は、妊産婦の自殺や児童虐待とも関連するなど、社会的問題となっている。その中で、保健師は支援を行うことに困難を感じているため、支援技術向上や系統的な教育体制が必要である。そこで、本研究では、①基礎調査(全国の市区町村の母子保健担当課の保健師へ郵送調査の実施)②教育プログラムの開発(ADDIEモデルを用いた教育プログラムの開発)③教育プログラムの実施・評価(eラーニングによる教育プログラムの展開と、介入前、介入後での質問紙調査を用いて評価)を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、産後うつ病を予防するための保健師の教育プログラムの開発とその効果を検証することである。基礎調査として、全国市区町村の母子保健担当課の保健師へ無記名自記式質問紙調査を実施し、その中で、eラーニングを用いた研修方法を希望している者が多く、6割以上の保健師が、精神症状をアセスメントする視点やEPDSの使用方法等の学習内容を希望していた。そこから、インストラクショナルデザインを用いて、教育プログラムを開発し、41名に対して教育プログラムを実施した結果、興味関心など高い反応が得られ,対象者は研修前に比べ研修直後,1か月後では知識テスト得点,目標達成度の得点が有意に上昇(p<.05)した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、経験年数や職場環境によらず、産後うつ病に関する研修への参加を多くの保健師が希望していたことや、全国の母子保健を担当しているIDの手法を用いることで、保健師に必要な産後うつ病に関する実践力向上のための教育内容や方法を精選し、実践活動につながる研修プログラムを開発し、その効果を多面的に評価したことである。さらに、今後の保健師教育や研修を行う際のひとつの方法論として,IDの手法を取り入れていくことは有用であると考える。
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