研究課題/領域番号 |
20K19279
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
大江 真吾 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50611266)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 精神科訪問看護師 / 訪問看護 / 家族支援 / 発達障害 / 看護ケア |
研究開始時の研究の概要 |
短い入院期間を経て退院するASD者の中には、地域での医療的なフォローを必要とする場合がある。その医療的なフォローの一つである訪問看護師による看護ケアについて、国内では知見を積み重ねている途上にあり、国内外においても先行研究が少ない。そこで、本研究では国内において地域で生活するASD者を支援する精神科訪問看護師にインタビューを実施し、精神科訪問看護師が地域で生活するASD者に対してどのような看護ケアを実践しているかを明らかにすることで、ASD者への効果的な訪問看護ケアに関する新たな知見を見出すことを研究の目的とした。
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研究成果の概要 |
ASD者への訪問看護には、その他の精神疾患をもつ者への訪問看護ケアと共通する部分もあるが、自己肯定感への援助やコミュニケーション障害に配慮した援助が特徴としてあった。また、ASD者への大きな影響を与える家族への支援をより重視している点も特徴的であった。このような特徴的な実践を積み重ね、さらに深化させていくことがASD者への効果的な訪問看護ケアへの示唆になると考える。特徴的な援助とあわせて家族介入の難しさと多職種連携の課題も抽出されていることから、より効果的な家族看護の探求、円滑な連携システムや関わる専門職の意識の進化が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまではASD者への訪問看護ケアは明確になっていなかった。多くの訪問看護師はASD者への訪問看護ケアの指針をもたない中で、豊富な知識と経験で実践を行っていたと考えられる。本研究により、ASD者への訪問看護ケアとして特徴的な看護ケアが明らかとなり、また課題も明らかとなった。これらをさらに進めていくこと、改善していくことで、ASD者への訪問看護ケアはより良いものになっていくことが考えられ、本研究の実施は意義があったと考える。
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