研究課題/領域番号 |
20K19288
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
浅海 くるみ 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (90735367)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 訪問看護 / エンドオブライフケア / 終末期の話し合い / 訪問看護師 / 慢性疾患患者 / 人生の最終段階の医療・ケアの話し合い |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、慢性疾患患者の安定した在宅療養期間の延長、在宅看取りの実現のために、訪問看護師が主導する慢性疾患患者の在宅エンドオブライフケアプログラムを作成することである。 本研究の特徴は、「慢性疾患に罹患し、訪問看護利用中に安定した経過から徐々に死期が近づく時期」に加えて「慢性疾患に罹患する前の時期」に着目し、訪問看護師による有効な介入を検討することである。 本研究により、慢性疾患患者が「住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けられる」という地域包括ケアシステムの実現に寄与すると考える。最終的には、本プログラムの有効性の検証、普及方法を検討することで、社会への実装を目指す。
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研究成果の概要 |
60%の国民が在宅看取りを望んでいるが、実際に自宅で亡くなる方は10%強である。その乖離を埋めるために、質の高い終末期の話し合いが必要である。本研究は、訪問看護師が主導するエンドオブライフケアプログラムの開発を目指し、基礎調査及び有効な介入を探索した。第一段階は、エンドオブライフケアの中心である終末期の話し合いのタイミングについて、面接調査を実施し、がん療養者と非がん療養者で、その実態が異なることが示された。第二段階は、質問紙調査により、訪問看護師が、がん療養者や家族と終末期の話し合いを開始する最適なタイミングを決定するための尺度を作成し、解析の結果、統計学的に許容されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エンドオブライフケアの中心である「終末期の話し合い」は、早すぎても遅すぎても有効ではない。また、がん疾患と非がん疾患は、病の軌跡が異なるため、その特性に応じて話し合いのタイミングを検討する必要がある。基本的に一人で訪問し、自宅でケアを提供する訪問看護師にとって、センシティブな話題となる話し合いのタイミングを適切に評価することに困難感を覚える者が少なくない。本研究により、がん療養者と非がん療養者に対する終末期の話し合いの様相を明らかにし、話し合いのタイミングを評価する尺度を作成したことは、適切なタイミングで訪問看護師が終末期の話し合いを実施する一助になると考える。
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