研究課題/領域番号 |
20K19291
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 桐生大学 (2022) 清泉女学院大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
黒田 梨絵 桐生大学, 医療保健学部, 准教授 (50784584)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 地区防災計画 / 避難行動 / 避難所開設・運営 / 宿泊訓練 / 初動体制 / 衛生対策 / 減災 / 山間地域 / 感染予防・蔓延防止対策 / 常備蓄 / 自然災害 / 地域内完結型の初動体制 / 避難所開設 / 感染症対策 / 初動 / 地域内完結 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、山梨県東部における自然災害発生時の住民の初動体制の構築を目標としている。 まず、地域住民の発災時の避難行動等の初動体制を明らかにする。 次に、自治体、消防、警察、病院等の管理者等を対象者とした調査により発災時の地域住民の初動対応支援体制の実態と課題を明らかにする。 最終年度に、発災時における住民の初動対応フローチャートを開発する。開発したフローチャートを初動対応パンフレットとして住民に配布して周知し、これを基に1泊2日程度の訓練を実施してその有用性を検証し、山梨県東部の地域特性を加味した自然災害発生時の住民の初動行動に関するフローチャートを完成させる。
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研究成果の概要 |
山梨県東部に居住する住民を対象に実施した自然災害発生時の初動体制に関する調査から地区防災計画が立案されていない実態を明らかにした。特に調査にて重点課題として同定された「避難行動」「避難所開設・運営」に焦点を当て、住民主体で地区防災計画を立案した。 ワーキンググループを発足し、立案した計画を基に1泊2日の避難所宿泊訓練を実施し、衛生対策等の課題は挙がったが、計画の有用性を確認した。地区防災計画を基に訓練を実施することで、住民と地域が共通認識と共通理解を持って発災時に連携して行動することが可能となり、山間地域における初動体制の構築に寄与することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然災害が発生した時、自助や共助を基に地域住民が主体となって連携し、初動対応にあたることが被害の最小化につながる。災害発生時は混乱が生じるため、住民が共通認識や共通理解をもって事態に対応することが望ましい。 しかし、山梨県東部の地域において、山間地域という地域特性を考慮した災害発生時における地区防災計画を具体的に整備していない。そこで、住民主体で本地域の初動体制の喫緊の課題を見出し、体制構築のための地区防災計画を立案し、訓練を実施し、その有用性を検証した。今回初めて構築した体制は、立ち遅れている山梨県東部の発災時の初動体制整備に向けた貴重な災害への備えの第一歩であり、社会的意義が高い。
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