研究課題/領域番号 |
20K19292
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 金城学院大学 (2022-2023) 椙山女学園大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
鍋島 純世 金城学院大学, 看護学部, 講師 (60634631)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 難聴 / 訪問看護 / 高齢者 / プログラム / 訪問看護師 / 加齢性難聴 / 難聴高齢者 / 研修 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「訪問看護師を対象とした難聴高齢者支援研修プログラム」の構築とその効果を明らかにすることを目的としている。研修プログラムは、難聴や補聴器の知識、難聴が心身に与える影響、難聴高齢者と判断するための簡便な検査方法と共に、難聴高齢者やその家族に対する訪問看護援助内容で構成される予定である。研修受講後の訪問看護師の難聴に対する意識の変化や難聴に配慮した看護援助の実施状況などから、研修プログラムの実行性を含めた効果が明らかにされるといえる。地域における難聴高齢者に対するケア提供者への研修の重要性が指摘される中、未だかつてない訪問看護における難聴対策として本研究は先駆的研究といえる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、「訪問看護師を対象とした難聴高齢者支援研修プログラム」の構築とその効果を明らかにすることである。訪問看護師の難聴高齢者との会話における困難で明らかになった内容をふまえ(本研究事前調査)、加齢性難聴の理解、補聴器の理解、難聴高齢者との効果的なコミュニケーションの理解と習得が可能である講義と演習から構成された「難聴高齢者支援研修プログラム」を試作した。プレテスト実施後、12施設の訪問看護ステーションに所属する訪問看護師57名に対し、研究調査を実施した。結果、難聴に関する知識・技術・行動は有意に向上し介入による知識・技術の獲得および行動変容が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「訪問看護師を対象とした難聴高齢者支援研修プログラム」の構築とその効果を明らかにすることを目的として実施した。「難聴高齢者支援研修プログラム」を介入した訪問看護師の知識・技術・行動は有意に向上し、構築した「難聴高齢者支援研修プログラム」が効果的な内容であることが明らかになった。高齢化と共に、加齢性難聴と共に生活する在宅療養者も増加することが予測される中、訪問看護師の難聴に関する知識や技術が向上し、難聴に対する看護ケアが促進されたことは、難聴高齢者の当人のみでは難航している補聴行動の促進、ひいては難聴高齢者の抱える精神的苦痛や認知機能低下の軽減に貢献できる介入といえる。
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