研究課題/領域番号 |
20K19298
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 北陸大学 (2021-2022) 京都橘大学 (2020) |
研究代表者 |
宮地 諒 北陸大学, 医療保健学部, 講師 (50847001)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 腰痛 / 腰部運動 / 骨盤底筋 / 腰椎 / MRI / 運動制御 / 高齢者 / 骨盤底 / 縦型オープンMRI / 運動指導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地域在住高齢者の骨盤底筋の機能不全と腰痛・腰部安定性との関係の調査とともに、骨盤底筋の機能不全に着眼した腰痛の予防・改善のための運動プログラムの開発・確立を目的とする。 研究の手順として、まず地域在住の高齢者の骨盤底筋の機能不全を有する割合と腰痛・腰部安定性との関係性を明らかにする。次に通常の運動群と骨盤底筋に対する運動を追加して行う群の腰痛に対する8ヶ月間の運動の効果を比較し検証する。そして、骨盤底筋運動がどのような対象に対して有効であるのかを明確にし、骨盤底筋に着眼した新たな運動プログラムを地域の健康教室などに取り入れることで高齢者の腰痛の予防・改善に役立てる。
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研究成果の概要 |
健常女性を対象にMRIによる骨盤底筋の位置と骨盤底筋収縮による股関節・腰部の運動角度変化との関連性を検証した.その結果,腰部運動課題時の骨盤底筋収縮による運動角度変化は骨盤底筋位置と関係するとともに,各骨盤底筋の機能指標は独立した評価指標であることを明らかにした. また,非特異的腰痛者において動的腰部運動制御トレーニングと静的腰部運動制御トレーニングの腰部固有感覚への効果を検証した.その結果,静的腰部運動制御トレーニングと比較して,動的な腰部運動制御トレーニングは腰痛および主観的な固有感覚には改善効果があるが,客観的な固有感覚には改善効果がみられないことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRIによる骨盤底筋位置は骨盤底筋収縮による腰部・股関節運動と関連していることから,骨盤底筋位置の改善に対する介入を行う上での根拠の一つとなる可能性がある.また,腰痛者の腰痛および主観的な固有感覚に対して動的腰部運動制御トレーニングの有効性が示されたことから,腰痛者に対する治療選択として,静的なトレーニングではなく動的なトレーニングの有用性を示す根拠となるものである. これらの研究成果は,腰痛を持つ高齢者に対する評価を選択するための判断材料となり,腰痛解決に貢献するものである.
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