研究課題/領域番号 |
20K19300
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 西九州大学 (2022-2023) 福岡国際医療福祉大学 (2021) 国際医療福祉大学 (2020) |
研究代表者 |
木室 ゆかり 西九州大学, 看護学部, 教授 (00569642)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 地域 / 高齢者 / 認知機能 / 睡眠 / 身体能力 / 身体活動 / うつ |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の認知機能と身体能力及び睡眠の質の関係を明らかにすることを目的とする。本研究は官学連携で実施されている前向きコホート研究那珂川研究の追跡調査において実施する。対象者は75歳以上の地域在住の高齢者である。国際的に汎用されている複数の認知機能検査、身体機能検査、および客観的な身体活動量測定、客観的主観的複数の睡眠の評価を実施し、精度の高いデータを取集し研究を行う。身体活動、身体能力や睡眠がそれぞれ認知機能に関連することは知られているが、身体能力、睡眠の質、認知機能の3つの関係は未だ不明なままである。多数の地域高齢者を調査しその関係を明らかにし、認知機能低下予防に関する有用な情報を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究は地域在住高齢者における認知機能と身体能力及び睡眠の質の関係を明らかにすることを目的とした。認知機能低下、睡眠障害が認められる高齢者はそれぞれ9.4%、35.3%であった。またうつ傾向が認められる高齢者は10.2%であった。横断研究である本研究においては認知機能低下と睡眠障害には関連が認められなかったが、睡眠障害とうつには有意な関連が認められた。そこでうつの有無別に睡眠障害と身体能力の関連を検討した。その結果、うつあり群においては睡眠障害と身体能力に関連は見られなかった。一方うつなし群においては睡眠障害がない者は身体活動量が有意に高値であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで我々は身体能力及び身体活動と認知機能に着目してきたが、本研究により、活動と休息の両面から認知機能低下予防の早期介入に役立つ情報を得ることができた。認知症に関連していると言われている睡眠の質と身体活動の関連を明らかにした。また高齢者においては気分の落ち込みなど情緒面にも注意が必要なため、睡眠の質と身体活動との関係をうつの有無別に明らかにした。高齢化の進展に伴い健康寿命の延伸が課題であるが、高齢者の健康づくり・介護予防に寄与する身体活動の意義が示された。
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