研究課題/領域番号 |
20K19301
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
佐野 伸之 福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 講師 (40799235)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 達成動機 / 評価方法 / リハビリテーション / 介護予防 / 身体活動量 / 体組成 / 概念分析 / 身体組成 / 評価法 / 動機づけ / 医療・介護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,リハ対象者の行動観察や面接から目標に向けられた意欲(以下,達成動機)を評価できる客観的評価方法の開発を行う.さらに,介護予防や虚弱状態と関連する指標に対し,達成動機の段階に応じた適切な介入マニュアルの作成を行う. 研究1では,達成動機の本質的定義からチェックリスト形式の客観的評価方法のプロトタイプ(以下,プロトタイプ)を作成する. 研究2では,整形外科患者や要介護高齢者の各200名を対象として,プロトタイプの妥当性,信頼性の検討を行う. 研究3では,在宅要介護高齢者を対象に達成動機の段階に対する活動量や筋肉量,要介護度の変化といった観点の特性に合わせた介入プログラムを作成する.
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研究実績の概要 |
本研究では,概念研究を通して達成動機の本質を捉えた定義づけを行い,その定義に基づく客観的評価を行うためにチェックリスト形式の項目を作成することを目的としている.その客観的評価のチェックリスト項目に対して,医療・介護領域のリハビリテーション(以下,リハ)対象者に用いるための妥当性,信頼性を検討することで,完成版のチェックリスト項目を開発予定である.さらに,完成版のチェックリスト項目を基盤とした達成動機の段階評価を行い,各段階によって身体活動の客観的指標量や体組成計による生体的指標の特性を明らかにすると共に,生きがいや健康関連QOLなどの主観的指標との関連性を検証する予定である.今年度では,申請時から昨年度まで実施していた達成動機の概念に対する文献レビューを継続しており,達成動機の概念整理が未だ不十分なために吟味を続けている.一方で,昨年度までに実施した身体活動量計の測定精度について,上肢活動の影響や睡眠時間の推定の検証を行った知見を原著論文として海外のオープンジャーナル(Plos one)へ投稿し,掲載に至った状況である.また,同機器の活動量計を用いて,外来・入院のリハ対象者に対して活動量の主観的指標と客観的指標の関連性を検証している.さらに,完成版チェックリストを用いた介入プログラムで使用予定の体組成計に関して,健常者や健康高齢者を対象として測定精度や関連する変数などの調査をパイロット的に実施している状況にある.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス対策によって,大学業務でのリモート講義,実習の学内代替等の対応に時間を割かれてしまった.そのため,概念整理やチェックリスト形式の仮項目を収集する時間の確保が困難であった.
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今後の研究の推進方策 |
達成動機の文献レビューと整理,チェックリスト形式の仮項目の作成を優先的に進めると共に,リストバンド型の身体活動量計の臨床活用,体組成計のパイロット研究を並行して実施していく.
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