研究課題/領域番号 |
20K19312
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大塚 章太郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (80849901)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | RIPC / リハビリテーション医学 / 予防医学 / 神経保護効果 / 脳梗塞 / 予防運動 / preconnditioning / 内在性保護因子 / リハビリテーション / 神経保護 / 遠隔虚血プレコンディショニング / 脳血管疾患予防 |
研究開始時の研究の概要 |
脳血管疾患の予防には、発症予防と重篤化予防の2つが重要である。新規予防法を確立するためには、脳を保護する効果を獲得しなければならないが、薬物療法の開発は進んでいない。今回の研究では、一時的に上肢や四肢を圧迫して脳保護効果を獲得できる遠隔虚血プレコンディショニング(RIPC)に着目し、この効果やメカニズムを調べ、予防運動と組み合わせることによって新しい予防法の確立を目指していく。
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研究成果の概要 |
遠隔虚血プレコンディショニング(Remote limb ischemic preconditioning: RIPC)の介入方法を確立するための実験を行った。ラットの両大腿部にカフを装着して、駆血時間と解放時間のいくつかの種類を検討し、最も効果がある組み合わせを調べた。結果として、駆血5分-解放10分、駆血10分-解放10分の2つの組み合わせで効果が得られた。さらに、RIPCは神経栄養因子を誘導し神経細胞死を抑制することが明らかになった。また、予防運動によって誘導される神経保護効果の持続期間についても調査し、3週間の予防運動で2週間程度効果が続くことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、寝たきりになる主な原因である脳梗塞に対しての新規の予防法の確立を目的に研究を行った。遠隔虚血プレコンディショニング(Remote limb ischemic preconditioning: RIPC)は、強力な神経保護効果を獲得することが出来るが、その方法は確立されていない。そこで、本研究では、介入方法の検討を行った。結果として、駆血時間よりも解放時間が重要である可能性が示せた。本研究をさらに前進させていくことによって、予防医学の発展や高齢者の寝たきりを減少させる解決の糸口になる可能性があり、社会的意義は大きい。
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