研究課題/領域番号 |
20K19347
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
中丸 宏二 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 客員研究員 (90855082)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 呼吸機能不全 / 運動器疾患 / 異文化適応 / 日本語版SEBQ / 信頼性 / 妥当性 / パイロットテスト / 日本語版質問票 / 呼気終末二酸化炭素濃度 / 呼吸パターン |
研究開始時の研究の概要 |
心肺系に器質的病変のない呼吸機能不全が運動器疾患に影響を及ぼすことが報告されている。海外では呼吸機能不全の生化学的要素、生体力学的要素、症状/精神生理学的要素の問題に対する包括的な評価が行われているが、日本では呼吸機能不全の症状を評価するための質問票がなく、また運動器疾患に対して呼吸の生化学的要素の評価は行われていない。本研究では運動器疾患の呼吸機能不全に対する包括的な評価を日本でも行えるようにするために、呼吸機能不全用の日本語版質問票を開発し、生化学的要素と生体力学的要素の評価も実施することで運動器疾患における呼吸機能不全の評価方法を確立する。
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研究成果の概要 |
呼吸機能不全様の質問票であるThe Self-Evaluation of Breathing Questionnaire (SEBQ)を日本語に翻訳し、運動器疾患外来患者30名を対象にパイロットテストを行い、日本語版SEBQを作成すること、また対象人数を増やした(102名)フィールドテストを行うことで日本語版SEBQの信頼性・妥当性を検証することを目的とした。パイロットテストの結果、良好な内的整合性と表面的妥当性を有することが示され、フィールドテストの結果では高い信頼性・妥当性が示された。これらの結果から運動器疾患外来患者の呼吸機能不全のアウトカムとして日本語版SEBQが使用可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸機能不全は不良姿勢、腰痛、頚部痛、肩甲骨運動障害、顎関節痛などの運動器疾患に影響を及ぼすことが示されているが、日本では呼吸器に器質的な問題のない運動器疾患患者に対して使用できる呼吸機能不全用の質問票が存在しなかったため、十分な評価が行われていなかった。日本人の運動器疾患患者の呼吸機能不全を評価する方法として、また評価結果を英語圏の研究結果と比較することができるようにするために日本語版のSEBQの開発を行った。その結果として日本でも呼吸機能不全を評価できる質問票を使用できるようになった。
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